25Oct
パワースポットは一人旅で、ゆっくりとお願いごとをしたいですよね。旅行がてらパワースポットを訪ねる人が最近とても増えていますので、どちらも満足できるよう行き先は慎重に判断したいところ。
そこで今回は、パワースポットで一人旅にオススメの場所、熊野古道の魅力やご利益についてご説明していきましょう。
熊野古道の魅力について
熊野古道は紀伊半島に位置し、三重県、奈良県、和歌山県、大阪府と道が続いています。とても自然豊かな場所で、パワースポットの一人旅にも最適の場所。では魅力について、詳しくご解説していきますね。
熊野古道の歴史について
熊野古道は平安時代、実力者だった後白河法皇や藤原定家も通った道とされ、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺の三社一寺をつなぐ道です。
吉野大峰、高野山、熊野三山の三つの霊場を含め、「紀伊山地の霊場と参詣道」という名称でユネスコ世界遺産に登録されている、世界的に有名な場所。
道が世界遺産に登録されることはとても珍しく、熊野古道には世界中から旅行客が訪れるほどです。平安時代の貴族や皇族の歩いた道には、歴史を感じる趣が未だに自然と共に残されています。
熊野信仰について
熊野は昔から多くの人々の熱い信仰に支えられた聖域で、伊勢へ七度、熊野へ三度といわれるほどで、平安時代から鎌倉時代にかけて盛んになった場所。
険しい道を歩き多くの人々が旅をするのは、熊野詣は難航苦行の連続で、その最後には悟りと不思議な力を得たといわれています。この地に辿り着いた人は、極楽浄土を見たい気持ちがあったのかもしれません。
熊野三山が信仰の場として注目されたのは、熊野権現は神仏一体で何人も受け入れてくれるため。絶望した人が熊野を目指し、心を蘇生した祈りの場所なのです。
熊野大宮大社のご利益について
パワースポットの一人旅で人気がある熊野古道ですが、パワーの集まる場所があちこちにあります。初めて行く際は、必ず立ち寄りたい場所をリストアップしておくとよいですね。ではパワースポットとしてオススメのエリアについて、早速見ていきましょう。
熊野古道最終地の熊野本宮大社
パワースポットとして最強の場所になるのは「熊野本宮大社」です。熊野本宮大社は熊野三山を中心に、全国3000社ある熊野神社の総本宮。
名物の熊野大権現ののぼりが参道にずらっと並ぶ風景は、旅行ガイドブックで見たことがあるでしょう。参道の階段は158段。やっと頂上に到着すると、そこには熊野本宮大社が待ち構えています。
熊野本宮大社のご祭神は、家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)で、熊野にいらっしゃる神様と呼ばれています。
熊野の神々は自然信仰に根差すもので、浄土への入り口として貴族がお参りした場所。そのため浄土へお参りして帰ってくることは再生を意味しますので、蘇りの聖域として今でも信仰を集めています。
ご利益は「再生」で、何か新しく始める時や自分と向き合いたい時には、とても強いパワーが得られるはず。魂の蘇りを期待できる場所になるでしょう。
大斎原(おおゆのはら)のパワーについて
もともと熊野本宮大社の場所であった大斎原(おおゆのはら)は、とても強いエネルギーが流れるスポットです。一人旅をする時は、必ず寄りたい場所になるでしょう。
こちらには二基の石祠があり、左側と右側それぞれで御神霊をお祀りしています。神様を祀る場所なのでとても清らかで、空気感が他の場所とは全く違うことがわかるはず。
その場に立つだけで心がすっと清くなり、穏やかな癒しも得られるかもしれません。ストレスや悩みを抱えている人は、この場所で心のエネルギーをチャージしてみましょう。
平安時代は人々が熊野を目指す時に、この場所をゴールにして歩いたともいわれています。
完歩証明木札を手に入れよう
熊野本宮大社に行ったら「熊野本宮語り部の会」を利用して、熊野古道押印帳の発心門王子から熊野本宮大社の合計5か所のスタンプをもらうと、地元観光協会からオリジナル完歩証明木札がいただけます。
この木札は思い出になるだけでなく、開運のお守りとしても使われますので、大切に保管しておきましょう。
熊野速見大社のご利益について
パワースポットの一人旅をする人の中には、恋愛運や結婚運をよくしたい人も多く存在します。よい出会いを求める人をはじめ、切れない縁を掴む時には熊野速玉大社を訪ねてみましょう。
神倉神社について
熊野速玉大社の摂社である神倉神社は、熊野大神が最初に降臨したとされる聖地。熊野古道中の古道と呼ばれ、自然がそのまま手つかずで残されています。
自然石を積み上げた500以上の石段の最上部には、御神体のゴトビキ岩があります。神倉神社には平安時代から伝わる7体の御神像が保存され、古代の人たちが神々に抱いた敬慕の念が伝わる最高傑作の神像といわれています。
国宝に指定され、こちらの神社も世界遺産になっていますので、熊野古道を訪れる際はぜひ立ち寄りたいですね。熊野速玉大社は、日本最古の夫婦神が主人として祀られていますので、とても美しく愛情を感じる素敵な神社という印象を受けるはず。
こちらのご利益は恋愛運、結婚運など切っても切れない縁を結ぶ場所となっています。
なぎの木に行こう
神社内にある有名なパワースポットが「梛(なぎ)の木」と呼ばれる場所で、樹齢1000年以上の立派な木は平重盛が植えたとされています。
この木の前でお願いすると、縁結びに効果があるとされていますので、恋愛運を高めたい人にオススメの場所ですね。木のそばに行くと、ふわっと爽やかな香りが漂い、気持ちがリフレッシュされるでしょう。
アマビエステッカーで健康祈願
江戸時代の伝承で「夜ごとに海中に光るアマビエというものが現れ、疫病が流行るので我の姿を描いて人々に見せよ」と予言したそうです。
アマビエの姿や正体は未だに謎ですが、光輝く姿をステッカーにしたものは、健康祈願のお守りとしてとても人気があります。お土産、旅の記念、さらに大切な人の健康を願いプレゼントするのもオススメ。疫病退散祈願のアマビエステッカーは、郵送でも入手できます。
熊野那智大社のご利益について
たくさん神々が集まる熊野那智大社は、ご利益も色々と期待できますので、パワースポットの一人旅をする際にもオススメです。ではどのようなご利益があるのか、詳しく見ていきましょう。
那智の滝は延命長寿の水
高さ133メートルの那智の滝は、下流に滝修行で有名な文覚滝があります。この滝の水は延命長寿の水として知られていますので、命のエネルギーを高めたい時にオススメです。
熊野那智大社は標高が高いところにありますので、滝と那智大社が一緒に見られる場所は神聖な雰囲気で、心が洗われるはずです。
勝負運によいお守り
熊野那智大社には「勝守」というお守りがあります。サッカー日本代表のエンブレムにもなる八咫烏の姿が入ったもので、開運の力を強めたい時にもよいでしょう。
また熊野那智大社は、夫婦守という夫婦円満のお守りもありますので、これからも長く仲良く夫婦を守ってもらう効果もいただけそうです。
まとめ
パワースポットは一人旅で、その時の気分で行きたいところに寄ってくださいね。熊野古道は歴史が深く、とてもスピリチュアルな場所なので、真摯な気持ちで訪ねるとよいかもしれません。熊野古道に行ったら自然に感謝して、心も頭の中も整理してみましょう。