24Jul
思い込みの心理作用は、弱気な自分を強くさせ、時には片想いの恋を成就させるメリットもあります。「気になる人がいるけれど、これって恋愛感情?」と自分自身に問いかけたくなる時はありませんか。
確信できずに始まる恋愛。思い込みの心理は、気になる人との距離を縮めるチャンスを与えてくれるでしょう。
思い込みの心理背景にあることは?
思い込みが激しい人の心理的な理由と背景を見ていきましょう。「あの人は絶対にこうだ」と強い気持ちになる場面。それは次のような理由があるからなのです。
繊細で傷つきやすい
とてもデリケートな性格なので、他人の一言や態度により深く悩んでしまうタイプです。傷つきやすい自分を守りたいことが、思い込みの心理が働く理由。
自分と違う意見を言う人は、「自分のことが嫌い」だと解釈してしまい、必死で防御したくなるのです。本人はそんなつもりではなくても、感情的になったり強い態度で接してきたりすることもあり、突然の態度の変化に引いてしまう場合も。
周囲と仲良くしたいと思っているのに、繊細な自分を守るために言い訳して孤独を選んでしまう人です。
自己中心的になりやすい
思い込みの心理は、他人の気持ちよりも自分の気持ちを優先したいためで、自己中心的な性格が関係しています。思い込みで全く違うことを考えていても、すでにそう信じている自分がいるため、軌道修正はしたくありません。
間違いを指摘されないように突っ走るのは、頑固でプライドが高いからでしょう。「あの人は私のことを好きなはず」と、いつも周囲が自分を気にしているように感じていたいのです。
自信がない
思い込みが激しい人は、心理的に自己肯定感が低い傾向にありますので、他人の何気ない一言でもかなりショックを受けてしまうでしょう。
ネガティブなことには敏感に反応しやすく、とくに悪いことを思い込みやすい特徴があります。「そんなことないよ」と友人に励まされても、自信がないのでいつも不安な状態。
思い込みから抜け出すためには、ネガティブ思考から変えていったほうがよいかもしれません。
他人の意見を受け入れられない
思い込みの心理が強い人は、他人の意見を受け入れたくなく、絶対に自分が正しいと根拠のない自信を持っているため。大きなカバンを持って出かける人を見たら「旅行に行く」と思い込む人で、「たまたま今日は荷物多いだけだよ」などと他人が別の意見を言ってくると、間違いを指摘されたようで、さらに自分の意見を通すために攻撃的になる場合も。
人の話を聞かないと、大切な情報を見逃すことにもなりますが、このタイプの人はいつまで経っても思い込みや間違った考え方になっているのです。
プラシーボ効果が関係している
思い込みの心理とは、人間なら誰でも経験がある「プラシーボ効果」が関係しています。思い込みを活用した例で、効能の全くない薬を「絶対に効く薬」と言われて飲むと、なぜか体調がよくなる現象です。
思い込みの心理はこれと似たところがあり、自分に都合よく物ごとを解釈したいため。恋をすると綺麗になるといわれるように、気になる人が自分を意識していると思い込むと、心身に大きな影響を与える可能性もあるのです。
恋愛のシーンでよくある思い込み例
思い込みの心理を上手く活用すると、幸福な恋のサポートになってくれる場合があります。しかしネガティブな思い込みは、逆にせっかくの恋にストップをかけてしまうリスクもありますので、よくある恋愛での思い込み例を参考にしてみましょう。
自分と相性が合う人という思い込み
「自分には絶対にこんなタイプが合っている」と思い込んでいる人はいませんか。正しい思い込みならよいのですが、理想や願望が混ざっていると、間違った方向にいってしまう可能性もあるので注意が必要です。
とくに理想が高い人は自覚したくないために、自分の理想を思い込みにすり替えて、「カッコいい人が自分には似合う」「お金持ちの人となら上手くいくはず」と思い込みが激しくなり、恋の邪魔になってしまいます。
相手の気持ちを思い込む
「あの人は私のことが絶対に好き」と感じる思い込みの心理は、自分が中心でいたいなど、あらゆる願望が関係しています。優しい笑顔で「おはよう」と挨拶してくれた人が、自分に好意を抱いていると思い込むような場合です。
アプローチされていると思い込んでいるのは、都合よくそうなってほしい期待感があるためなのでしょう。本当に好きかどうかはわかりませんが、積極的に自分からアプローチするチャンスにはなるかもしれません。
将来に対する思い込み
将来は恋人と絶対に「結婚する」という思い込みは、好きな人とハッピーエンドを迎えたい気持ちがあるため。勝手に自分だけがそう思い込んでしまうと、相手にプレッシャーをかけてしまうこともあります。
好きな人ができたら、その人が絶対に結婚相手になるわけではありません。しかし思い込みが激しい人は結婚生活をイメージして、付き合う前から一人走りしてしまうのです。
そこで恋愛が上手くいかないと、かなりショックを受け、自分自身を否定してしまう人もいるかもしれません。
思い込みで恋愛を成功させるコツ
思い込みで失敗する恋愛もある中、逆に思い込みの心理を上手く使えば、片想いの恋を成就させることができるかもしれません。気になる人がいる場合は、次の点を意識して思い込みを確信に変えてみましょう。
自分磨きをする
「あの人は私のことを意識しているかも」と思い込みの心理が強くなってきた時。頭の中で考えるだけでは、プライドの高い人に見られてしまう可能性があります。
思い込みは自分の解釈次第で、よくも悪くも変化させられるもの。恋の始まりを意識したら、思い込みで自分磨きのチャンスにしてみましょう。
「私のことを好きな人がいる」という気持ちはモチベーションアップになり、もっと注目されようと自分を素敵に演出したくなりますよね。
ダイエットやおしゃれなど、今まで後回しにしていたことをやる時なのかもしれません。
相手に思い込ませる
恋の思い込みは、自分の気持ちをコントロールするだけでなく、好きな相手に思い込ませることも成就させる秘訣です。それとなく気になる人に近づき、目をじっと見つめて挨拶したり、腕に軽く触れたり、他の人には絶対にやらないことをやってみましょう。
そうすると「自分のことを好きなのかな…」と思い込みが始まり、お互いに意識する関係に進展していきます。内向的でアクションを起こせない人は、相手に思い込ませてアプローチしてもらうのも方法ですね。
行動力につなげる
思い込みとは、時に自分の行動力を強めてくれることがありますので、好きな人に話しかけられない時などは、自分に都合よく解釈してみましょう。
「あの人は私のことが好きで話したがっている」と思い込みが強くなれば、自然と体も動くかもしれません。思い込みは誤解が重なり、よい方向に転換されることもありますので、好きな人への気持ちを上手に自分のモチベーションに変えてみましょう。
全く自分に興味がない相手だったとしても、積極的にアプローチしてくる人のことは必然的に意識してしまいます。それが次第に恋愛感情に変わる可能性は大いにありますので、まずは思い込みを原動力にして、次のステップを考えてみませんか。
まとめ
思い込みの心理が働くのは、他人の存在がとても気になり、自分がどう思われているかが気になるためでしょう。好きな人が自分をどう思っているかわからない時、最初の一歩を踏み出す際に思い込みを勇気にしてください。