26Nov
縁起がいい花は贈り物に最適ですが、シーンごとに適切な種類の花を選ぶことも大切。ガーデニングが好きな人ならあらゆる花をご存知かもしれませんが、育てやすさだけでなく花本来の意味やスピリチュアルな部分を意識すると、もっと命の素晴らしさが感じられるでしょう。
では今回は、縁起がいい花についてご紹介します。贈り物をしたい場合にぜひ参考にしてくださいね。
縁起がいい花や植物はどれ?
花や観葉植物は、つい見た目で選んでしまいますが、縁起担ぎに適切な種類が色々とあります。姿や名前などが魅力的、花言葉によいイメージがある、枯れにくいなど、縁起のよさを連想させる花は多いもの。では縁起がいい花を、早速見ていきましょう。
ナンテン
ナンテン(南天)は「難を転ずる」という語呂合わせや、災難を避けると昔から信じられている縁起がいい花のひとつ。綺麗な赤い実をつけ、お正月のおめでたい飾り物としても人気があります。
昔からナンテンとフクジュソウをセットにしたものは、「難を転じて福となす」といわれていますので、定番のお正月飾りとなっていますよね。新年の縁担ぎだけでなく、お祝いごとがある時にも喜ばれます。
松
松竹梅は、昔から日本で縁起がいいものとされています。松から縁起がイメージできる理由は、冬でも青々とした葉っぱをつける特徴があり、不老長寿の象徴になっているため。
お正月の門松のように、新しい年の幸福を招く際に縁起がいいものとして用いられています。また松の葉は血管を強くする作用など、健康面でもメリットが期待できるかもしれません。縁起と共に、意外な要素があるとして知っておきたいですね。
梅
寒さが徐々に和らぎ、梅が開花すると春の訪れを感じます。縁起がいい花の梅は、日本古来より知られている松竹梅のひとつで、幸福が訪れるという意味があります。
厳しい寒さに耐えて早春を知らせてくれる梅は、これからよい出来事が起こると前向きな気持ちにさせてくれるでしょう。梅の優しい香りは、疲れた心をホッとさせてくれるので、天気のよい日は梅の花見もぜひ楽しんでくださいね。
松竹梅の松は夫婦愛を象徴するもの、竹はすくすくと育つ様子、そして梅は豊かな生活を表すものなのです。
ポインセチア
クリスマスの花といえば、ポインセチアが有名です。真っ赤な色はクリスマスにぴったりですが、それだけでなく緑は永遠の象徴で、白は純潔の意味があり、縁起がいい植物として欧米では昔から愛されています。
またポインセチアの葉の形は、聖地ベツレヘムの星に似ていることも特徴。縁起担ぎとしても、クリスマスの季節にはとても合うかもしれません。
榊(サカキ)
庭木としても人気がある榊。縁起がいい花として好まれる理由は、神域と人間領域の境目「境木」が由来になり、榊と名前がついたといわれているからです。
またサカキは神聖な木として扱われ、1年を通して緑の葉をつけることから、永遠の命の象徴にもなっています。玉串として神事で使用されるように、縁起を呼び込む作用が期待できますね。
庭木として好まれる反面、サカキは神様の木なので、一般家庭の庭には避けたいと考える人もいるようです。解釈の仕方は人それぞれですが、縁起がいいと感じる場合は庭木で毎日眺めることもよいでしょう。
ボタン
縁起がいい花として、中国ではボタンの花を「花神」「花王」と呼んで愛されています。ボタンの花は頭がぽろりと落ちず、花びらが一枚ごと散っていくため、とても縁起がいい花になっています。
年齢や性別に関係なく喜ばれる花で、プレゼントにも最適。ボタンの花言葉は「誠実」「富貴」「壮麗」など素敵な意味があり、女性のお祝いにも適しているでしょう。
昔から文学やアートの世界にも登場する花なので、高貴なイメージのある人にプレゼントするのもオススメです。
ガジュマル
とてもユニークな形が特徴的な、縁起がいい観葉植物のガジュマルは、自生地の沖縄ではキジムナーという子供の精霊が宿る木として大切にされています。
別名は多幸の木といわれるように縁起がよく、幸運を招く植物なのでお祝いごとにもぴったり。ガジュマルは健康という花言葉がありますので、長寿を願う人の誕生日にもよいかもしれません。
また何よりも観葉植物はお手入れが楽なので、プレゼントされる側もホッとするでしょう。
縁起の悪いものに注意!
縁起がいい花は色々とありますが、逆にあまりよい意味がない花もあるので注意しましょう。まずはツバキ。白や赤の素敵な花を咲かせる常緑性の高木で、絵画のモチーフにもなる人気の種類です。
しかしツバキは花が落ちるイメージが強いため、武士時代には縁起が悪い花として、武士の家に飾ることはなかったとされています。
またツバキはケガを連想させることや、根を張り続けるためお見舞いでは入院が長引くと解釈され、不向きといわれているので注意してくださいね。
他にもサルスベリは、サルでも登れないほどつるつるとした表面が特徴。「すべる」ということで家に植えると出世運が下がる、受験に落ちるという悪い意味もあるので、避けたほうが安心です。
縁起担ぎする際のプレゼントのコツ
縁起がいい花は、大切な日のプレゼントとしてとても好まれます。それぞれのイベントに合わせた意味を込めて、さらに適切な花を贈ると喜ばれるでしょう。では縁起担ぎしたい場面ごとにオススメの花を、詳しくご紹介しますね。
開店祝い
仕事運を願うための開店祝いは、縁起がよく華やかでお祝いの気持ちをアピールできる「コチョウラン」がオススメです。商売繁盛を願って鉢植えをプレゼントすると、とても長く縁起が続くのでとても喜ばれるでしょう。
また開店祝いには「おもと」も縁起物として、新築記念や開店祝いで選ばれる種類です。1年を通して緑の葉をつけるため、幸運がいつまでも続くことを願う意味があります。
お正月向け
お正月に知人の家に新年の挨拶をしに行く場合などは、縁起がいい花をプレゼントしてみませんか。お正月は飾りにあらゆる意味が込められていますので、縁起のいいものが周辺にあちこちあります。
たとえば梅や松などはお正月に最適ですし、ナンテンも縁起がいい種類。さらに鏡餅の上に乗っている橙の実は「代々」という意味を連想させるので、一族の繁栄を願いプレゼントすることができます。
合格祈願
春は新社会人、学生など、多くの人が新たな出発をする季節です。日本では昔から合格することを春の花にたとえて「桜咲く」と言いますが、合格祈願の象徴として桜はとても人気があります。
また希望という花言葉のトルコキキョウは、将来の希望に向かって頑張る学生を応援する素敵な意味がありますので、受験生へのプレゼントにすることもオススメです。
もうひとつ、合格祈願に人気があるものはクリスマスローズ。この花はがく片が落ちない特徴がありますので、「学が落ちない」という語呂合わせでプレゼントにも合っています。
結婚式
永遠の愛を誓う結婚式には、そのままそんな意味が花言葉になっているかすみ草がオススメです。ブーケで使用されることや、テーブルの演出で使うことも多く、繊細で可憐なイメージは美しい花嫁の象徴。
他にも「神の祝福」という意味がある青いバラも、結婚式には縁起がいいといわれているので、豪華な花束にしてプレゼントしてあげましょう。
まとめ
縁起がいい花はプレゼントにするのも、自宅に飾って運気を高めることもオススメです。花や植物がある生活は心を豊かにしてくれるため、自然と毎日の生活も活気が出てくるでしょう。