10Nov
頼れない心理が働くのは、自分を強く信じているためなのでしょうか。困っても絶対に人に質問したり、助けを求めたりしない人がいますよね。
自分の力であらゆる状況を乗り越えて解決する人は、羨ましくも感じる存在です。しかし頼れない人はデメリットもありますので、なんでも抱え込みすぎて辛くならないよう注意も必要。では頼れない人の心理や特徴について、詳しくご解説しましょう。
人を頼れない人の心理について
いつまでも一人で考え込むタイプの人や、他人を巻き込むのが嫌いな人。このタイプはどういった心理があるのか、特徴を見ていきましょう。
迷惑をかけるのが嫌
掃除や料理、仕事などを全て一人で抱え込み、誰にも手伝ってもらわずに頑張るタイプの人がいます。人を頼れない心理は、他人に迷惑をかけるのがとても嫌いだから。
頼みごとをするのは、相手の時間や気持ちを乱すことなので、とても申し訳なく思ってしまいます。しかし自分が思うほど、他人は負担に感じないケースもあるでしょう。
たとえば彼氏に重い荷物を持ってもらうなど、場合によっては喜んでやってくれることでも、自分のために他人を犠牲にはできないと考えています。
プライドが高い
頼れない人の心理はプライドが高く、人に頭を下げてお願いしたくないからでしょう。それなら失敗してもいいから自分でやりこなそうと思っているので、自然と他人を頼りにすることがなくなります。
プライドが高い人は、できないことがあると他人に思われたくないので、仕事でわからないところがあっても誰かに質問する前に自分でリサーチするでしょう。
プライドがあるので、自分が努力する姿も見られたくないため、いつもこそこそと作戦を練っているように見えてしまいます。
自己肯定感がある
人に何かをお願いしてやってもらうのは、場合によっては抵抗があります。たとえばとても忙しい人に話しかける場面など、相手のことを考えると躊躇してしまうもの。
頼れない人の心理の根底にあるのは、自己肯定感の高さです。私にはできる、これならできるはずと、他人の助けがなくても自分を信じているので、人を頼りにしなくても大丈夫なのです。
自己肯定感が高くなると、逆に人を助ける立場になることもあるでしょう。頼れない心理が働く人にとって、人助けは進んでしたいことのひとつかもしれません。しかしその反面、気軽にお願いしてくる人を少し羨ましいと感じるケースもあるはずです。
我慢強い
頼れない人は、とても我慢強いところが魅力になっています。「わからないことがあったら質問してください」と人に言われても、このタイプは悶々と一人で考え続けるほうを選びます。
それは我慢強い性格が関係しており、自分が苦労するのはなんとも思わないため。残業の仕事が山積みになっていても人にお願いすることはなく、ひたすら自分が頑張ってやり通すでしょう。
我慢できる性格は、困難にぶつかっても乗り越えられるだけの気力があるということなのです。
恥ずかしがり屋
他人を信用しないので頼れない人と、どうアプローチすればよいのかわからないため頼れない人がいます。「冷蔵庫のジュース、とってきてくれる?」など、さほど手間や時間がかからない内容でも言えずに黙ってしまうのは、とても内向的な性格のためです。
もともと性格的に自分から話を始めることはなく、いつも人の話を聞かされる立場の人。自分から話題を提供するのはもちろん、頼みごとをするのはハードルが高すぎることなのです。
このタイプの人は誰かが声をかけてくれると、「じゃあお願いします」と返事はできるので、タイミングを窺っている時もあるでしょう。
自分でなんでもやる人のメリット
他人を頼らずになんでも自分で解決できる人は、どのような環境でも行動的になれるかもしれません。そんな人を目指すと、次のようなメリットが得られるでしょう。
経験値が積める
簡単なことでも自分でリサーチしたり、努力して解決したりする習慣があると、自然とたくさん知識が身について経験値が高くなります。
できないことを誰かにやってもらうのは簡単ですが、頼んでしまうと自分自身ができるようになれないまま終わってしまうでしょう。
人を頼らないタイプは自分でできるまで努力するので、さらに自信につながるといえます。
自分に厳しく接する
自分一人で人生を送ることはできず、誰でも他人の力を借りて通り抜けなければならない場面があります。何かをする時にまず人を頼る人と、自分で考える人は、結果的に自分に厳しくなるかどうかが大きな違いです。
頼れない人はさまざまな理由があるかもしれませんが、自分を甘やかさない習慣があるため、逆境に強くなると考えられますね。
自立心がある
わからないこと、できないことに直面した時の解決方法は人それぞれです。頼れない人は自立心があるので、とても自信に満ちています。
自分でできることも人を頼りにして暮らすと、誰かがそばにいないと何もできなくなってしまいますよね。自立心を持つというのは、自分の可能性をもっと広げるためのステップになるでしょう。
頼りにされる
周囲の人にお願いしたり、困った時に助けを求めたりするのは、決して悪いことではありません。しかしどの程度まで頼りにすればよいのか、限度を超えてしまうと他人任せになってしまいますよね。
人を頼れない人は、自分の中に葛藤があるでしょう。しかし楽な道よりも困難な道を選ぶ考え方は、自然と周囲から頼りにされる人へとシフトできるのです。
頼れない人のデメリットについて
人を頼らず人生を過ごせるのは、とても素晴らしいように見えます。しかし頼れない人には、次のようなデメリットがあるでしょう。
ストレスが溜まる
誰かに聞いてしまえばすぐにわかることを、いつまでも自分で考え抜いてしまう瞬間。時間もかかり、気持ち的にも負担になります。
このタイプの人は本当に助けが必要な場面で、どう他人に接したらよいのかわからないので、かなりストレスが溜まりやすいでしょう。
「頼りたくない」という強い自分がいて、徐々に頼り方がわからない状態に。「お互いさま」というよい付き合い方が実感できなくなります。
心配されない
頼れない人はなんでも自分でやっているので、周囲の人からは「あの人なら大丈夫」と安心されています。そのため気にかけてくれる人が少なく、困った時に誰かが声をかけてくれるのを待たなければならないのです。
いつも周りに心配をかける人になるのは困りますが、自分の弱点を見せずに暮らすのは、かなり苦痛になるでしょう。
物ごとの効率が悪くなる
頼りにできない人は、自分からアプローチする勇気がないタイプが多く存在します。たとえば知らない土地で道に迷った時。近くの人に声をかけて道順を尋ねれば、その場で解決するかもしれません。
しかし頼れない人は、自分で解決するまで考え抜くため、物ごとの効率が悪くなるのです。仕事も同じで、やり慣れない作業を時間をかけてやるよりも、慣れた人に手伝ってもらえば早く仕上がりますよね。
自分のこだわりのために効率が悪くなる場面もたくさんあり、早く誰かに頼めばよかった…と後悔することもあるかもしれません。
まとめ
頼れない心理が働く人は、自分が苦痛に感じる限度をまずは知る必要があります。頼りにしなくてもできることは、たくさんあるかもしれません。
しかし快適に暮らすために人を頼りにしたり、頼りにしてもらったりすることで、さらに自分らしくなれるのです。なんでもできるからと自信を持っていると、自分の価値観で周囲の人を評価してしまい、困っている人にも気づけないかもしれません。