8Oct
悪い方に考える時は、心理的にも影響する要因が隠されています。その時の気分によっていつもより悲観的になったり、楽しく考えたりすることは誰にでもありますよね。
そこで今回は、常に悪い方に考える人の心理的特徴や、気分を高めるコミュニケーションのコツについて詳しくご解説しましょう。
悪い方に考える人の心理について
物ごとをなんでも悪い方に考える人は、心理的に次のようなことが考えられます。一度始まると続いてしまう悪いサイクルは、心理背景を考えて対処することも大切です。
過去の経験が関係している
昔体験した悪い出来事に似た内容が起こっていると、初回の記憶が影響して悪い方に考える心理が働きます。「あの時、こうだったから…」という思考は自然と頭の中に定着してしまい、そのきっかけが悪い方に考える癖につながってしまうのでしょう。
場合によっては、同じような場面が起こりそうになると無意識に回避しようとすることも。さらに極端に悪い結果を考えすぎて、神経がすり減るほど自分を疲れさせてしまうこともあるのです。
気になることがあるから
悪い方に考えるのは、心理的に自分を苦しめたり悩ませたりする状況にいるためです。たとえば金銭的なトラブル。支払日が近づいているのにお金がないという時は気分的に暗くなり、楽しいことが起こっていても楽しめませんよね。
悪い方に考えるのは、その時の心境も関係していますので、辛い時期は全てが悪く見えてしまうもの。それは考え方の癖に関係なく誰にでも起こることです。
自己否定しているため
悪い方に考える人は、心理的に自分に自信が持てずいつも不安を抱えています。そのため楽観的に考えて失敗するのが怖く、それなら悪い方を想定したほうが自分に有利だと思っているのです。
自己否定する人は、新しいことに挑戦するのが苦手。やらないのは自分に自信がないためと理由づけしていることもあるでしょう。本当は自分に与えられた可能性を正しく理解できないためなのですが、そのギャップが次第に偏った考え方へとつながっているのです。
他人の反応を気にしすぎる
悪い方に考える人は、心理的に他人の考え方や反応を気にする傾向が強く、自分の存在意義がわからなくなっています。たとえば疲れている人と会話する時、相手の反応が期待通りでない場合がありますよね。
単に疲れているだけなのですが、自分が相手に好かれていないなど、他人の反応に心を左右されやすいのです。常に視線を気にしながら暮らすので、とてもストレスが溜まっているかもしれません。
自分に甘く接している
悪い方に考えたほうがエネルギーを使わずに済むと感じたことはありませんか。ポジティブでいることは自分をプッシュする必要もあり、ふと無理している自分がいることに気づきます。
ネガティブに物ごとを考えるほうが人間にとっては楽。悪い方に考える人は、心理的に自分を甘やかしている可能性もあるでしょう。「そうじゃないよ」と頭の中で励ます自分が、疲れて出てこないのです。
すると努力するべき場面でも手を抜いてしまい、最終的に暗く考えてしまうのかもしれません。
将来への不安がある
悪い方に考えるのは将来への不安があるためで、心理的にも危険信号を送っている精神状態です。知らないことや行ったことがない場所に不安を感じるのは、人間の動物本能のため。将来が怖く感じるのは誰にでもあることでしょう。
不安だけが目立ってしまい、未来への期待を忘れてしまうことがよくあります。起こりそうな悪いことにフォーカスするのは、時間を無駄に使ってしまうケースも。使わない会員カードの年会費を毎年払っているような負担と同じです。
身体的な疲れがある
悪い方に考えるのは心理的だけでなく、身体的なトラブルが思考に影響を与える場合もあります。たとえば風邪を引いて体調を崩している時は、ワクワクするような刺激はなく、体の痛みや熱で苦しみ必然的に悪い方へと考えてしまいます。
悪いことが重なるとは、こんな瞬間かもしれません。同じ出来事でも、起こるタイミングによって解釈の仕方は違うでしょう。悪い方に考えないよう、健康状態も常に整えておくべきなのかもしれません。
悪い方に考える人とのコミュニケーションのコツ
悪い方に考える人とは、言葉ひとつですら慎重に考えないと、相手が想像以上に傷ついてしまうことがよくあります。前向きに相手から意見を引き出すためにも、コミュニケーションの際は次の点を意識してみましょう。
励ますだけではNG
悪い方に考える人や気分が落ち込んでいる人に「元気出して」と励ましの言葉をかけても、気分が高まることはないでしょう。必要なのは「理解」してあげること。
ネガティブになってしまう理由や要因は必ずありますので、根底にあることをじっくり検証してみましょう。たとえば会話の中で発言した言葉がとても気になり、会話全体的に暗いやりとりになっていることもよくあります。
相手の原因だけでなく、自分にも悪い考え方を招く行為がなかったか、冷静に判断して気持ちを理解してあげてください。
話し合いをする
コミュニケーションは、楽しく盛り上げることだけがコツではありません。とくに悪い方に考える人は、はっきりアプローチしなくてもアドバイスを求めていることがよくあるのです。
間違えやすいのは、ネガティブになっている人を助けるのではなく、しっかり相手の気持ちを吐き出してもらうこと。それが最善のアドバイスへとつながりますので、「これはこうしたほうがいいよ」と伝えるのではなく、「こうしたらどう思う?」など、言葉のやりとりを続けることがコツです。
悪い方に考える人と会話していると、自然と自分まで気分が落ち込んでしまいます。それではアドバイス役がないのと同じなので、ネガティブな人の前では意識してポジティブに過ごしましょう。
好きなことを考えてあげる
コミュニケーションで相手の気持ちを前向きにするためには、何が好きか、相手がハッピーになることをリサーチしてください。ネガティブ思考があるからといって、笑顔が作れないわけではありません。
誰にでも好きな話題や興味があることはあるはず。相手をしっかり分析すると、あらゆる面が見えてきますので、共通点も発見できるかもしれません。
趣味の話や最近気になっていること、昔夢中になった芸能人の話など、肩の力を抜ける話題を見つけてみましょう。
言葉の裏を読む
悪い方に考えるのは心理的なことが関係しているので、表面的には他人にわからないアプローチをしている場合があります。「あの時、楽しかったね!」と元気よく発言するより余韻を残す人には、他に言いたいことがある可能性も。
また言葉の裏には違った意味が隠されているかもしれないので、納得できない時は優しく聞き返してあげましょう。悪い方に考えやすい人は、長い間その習慣が続いています。
自分でも気づいていない可能性がありますので、気になる言葉や話し方などは、相手の意図が掴めるまでやりとりしてみてください。
まとめ
悪い方に考える人は、心理的に本来の自分を抑えている何かがあるのかもしれません。気分的に一瞬でも盛り上がる時間を体験すると、ポジティブでいることの魅力が実感できるでしょう。
ネガティブなタイプとはできるだけ楽しい環境で、嫌なこともプラスの意味で解釈する雰囲気を周囲が意識して作ってあげることが大切。自分とはかけ離れた人だと思わず、自分自身を労わるように思いやりの心で接してみませんか。