9Nov
香水で使う花の花言葉は、おしゃれしたい気持ちをさらに掻き立ててくれるでしょう。香水にはあらゆる植物やフルーツの香りなどが使用されていますが、花言葉を意識してつけることは少ないですよね。
そこで今回は、普段意識しない香水の花言葉について詳しくご解説しますので、自分らしく輝きたい時に言葉の意味から探してみてはいかがでしょうか。
香水でよく使用する花と意味について
香水と花言葉が一緒になると、香りの楽しみ方がさらに広がります。おしゃれに欠かせないコロンや香水、原料の花言葉について、人気のあるものを早速見ていきましょう。
ライラック
ランバンの「エクラドゥアルページュ EDP」で使われているグリーンライラック。ライラックというとパープル系の色がメインですが、他にも赤や白、香水の原料になるグリーンライラックもあります。
ライラックの花言葉は「思い出」「友情」という意味で、恋愛に関する白のライラックは「恋の芽生え」「初恋」という花言葉があるようですね。
ライラックは香水の花言葉も素敵ですが、香りはあらゆるブランドの香水で使われるようにお馴染みの花。しかし精油になっている香りと生花の香りは同じではないため、実際の花だと違いを感じる人もいるかもしれません。
ライラックは枝を切った時点で香りがなくなることが特徴。開花時期は甘い香りを放ち、可愛い花で気持ちを癒してくれる存在になるでしょう。
ライラックはギリシア語でパイプが語源になっています。羊飼いがライラックの笛にしたり、トルコではパイプにしたりすることもあります。
ジャスミン
ディオールの「ミスディオール」で使用されるジャスミン。お茶でも香りを楽しむように、独特の香りはお馴染みです。花言葉は「愛らしさ」「愛想のよい」という意味があり、白いジャスミンは「柔和」「温順」、黄色は「優美」「優雅」という花言葉です。
花期は7月~9月。優美な香りを放つ花は、香りの王様とも呼ばれるほどです。ジャスミンは夜に花を咲かせ、明け方に収穫されます。ジャスミンティは中国の皇帝に献上する際に、香りが消えたお茶をごまかすためにジャスミンを入れたことが始まり。
香りは大人の女性に人気があり、リラックスやホルモンバランスを整える作用も期待されています。甘く優しいジャスミンはエルメスやシャネル、トムフォードなどの香水でも使用されているのです。
ローズ
スキンケア、ボディケア、香水など、あらゆるもので使用されているローズの香り。女性ホルモンを活発にして、さらに美しく輝く香りともいわれていますね。
ローズの花言葉は「あなたを愛しています」「熱烈な恋」「愛情」という恋愛に関する花言葉が多いことが特徴。男性がプロポーズする時にバラの花束を選ぶのは、バラの情熱に合わせて気持ちをアピールできるからでしょう。
ローズは本数によっても意味が違いますので、大切なイベントの時は念のためにチェックしておくこと。また色によっても意味が違い、黄色いバラは「嫉妬」、白いバラのつぼみは「恋をするには若すぎる」という意味があります。
フローラルな大人の香水と花言葉を楽しみたい人には、ローズ系のディオールやロクシタンのローズオードトワレ、ポール・スミスのポール・スミスローズなどもオススメです。
ミモザ
優しい花の香りが漂うミモザは、春を感じさせる優しいニュアンスが特徴です。ミモザの甘い香りがしてくると、そろそろ春の訪れ。花言葉は「秘密の恋」「友情」「思いやり」「感謝」という意味があります。
この花言葉の中でも注目したいのが「秘密の恋」という由来。ネイティブインディアンが告白の習慣にミモザを使うため、そんな意味がつけられているのでしょう。
ミモザはイタリアの記念日のひとつ「女性の日」に感謝の気持ちを込めて贈る風習があります。イタリアに自生するミモザは、情熱的な人たちにピッタリかもしれません。香水では「ミモザ」と名前がそのままついているプラダやジョー・マローンも素敵です。
スイセン
香りのとてもよい春の花スイセンは、球根植物で簡単に育てられるので、香水の花言葉だけでなくガーデニングでも楽しめます。香りはすっきりしているので男性にも好まれています。
スイセンの近くに行くとさらに香りを楽しみたく、思わず顔を近づけてしまう人もいるでしょう。スイセンの花言葉は「自己愛」「うぬぼれ」「自己中心」「報われない恋」という意味があります。
エレガントな見た目からは想像がつかない少しネガティブな花言葉。ただし白のスイセンは「神秘」「尊敬」という意味がありますので、色ごとの違いを理解してプレゼントするといいかもしれません。
スイセンの香りと花言葉を一緒に楽しみたい時は、ロシャスの「マダムロシャス」やエルメスの「ナルシス」、カルバン・クラインの「エタニティ」などが素敵なおしゃれの演出に役立つでしょう。
香水好きな人ならぜひ知っておいてほしい種類3選
香水と花言葉をうまく組み合わせることで、香水の奥深さがさらに理解しやすくなるでしょう。そこで香水好きな人ならぜひ知っておきたい種類を3つご紹介しますので、今後の大事なシチュエーションなどに役立ててみてください。
イランイラン
「シャネル5番」や「ココシャネル」の香水で使われるイランイランは、官能的で魅惑される香りが特徴です。花言葉は「乙女の香り」「誘惑」という意味があり、香水と花言葉がまさしく一致していますね。
イランイランは日中香りを出さず、夕方から明け方になると香りが強くなることが特徴。夜になると香りで自分の魅力をアピールしているのでしょう。
楊貴妃やクレオパトラも愛したというイランイランは、オーストラリアやヒマラヤに分布する熱帯性の常緑樹。黄色に変色した花からは、甘く個性的な芳香があります。
イランイランの香りに虜になった人には、シャネル以外にもグッチのバンブーやゲランのサムサラ、ラッシュのラストなどもオススメです。
ヘリオトロープ
紫の可愛い花が特徴のヘリオトロープは、バニラのような甘い香りが特徴です。日本で初めて輸入され販売されたフランスの香水「ロシェ・ガレ」にも使われているヘリオトロープ。夏目漱石の作品「三四郎」でも、ヘリオトロープの香水が登場しています。
香水草という別名があるほど香りが豊かな花。花言葉は「夢中」「熱望」「献身的な愛」という意味があります。ヘリオトロープにまつわるギリシア神話では、太陽神のアポロンに恋をした水の精クリティが、アポロンの恋人レウコトを失いがっかりしているアポロンをヘリオトロープに変えたといわれています。
この花は太陽に向かうという意味が語源なので、太陽神のアポロンが上から見守っているのかもしれません。
マグノリア
クロエの「オードパルファム」で使われるマグノリアの花言葉は、「自然への愛」「華麗」「持続性」「壮大」。マグノリアは北アメリカ、日本、ヒマラヤなど広範囲に分泌する花で、独特な香りがあることが特徴です。
高木に咲く花で、高い位置に顔を近づけないと香りがわからないので、手に届かない存在として「崇高」という花言葉もあるのかもしれません。
グッチやジバンシーなどにも使われる香水。花言葉からも素敵な香りが伝わってきます。マグノリアとよく比較されるモクレンですが、実はモクレンはマグノリアの一種でどちらも同じなのです。
種類がたくさんあり、濃いピンクのシモクレンや白い清純な花を咲かせるハクモクレンなどもあります。
まとめ
香水の花言葉と香りの特徴は、なんとなく一致していませんか。自分に似合う香りを探している人は、花言葉の意味からいくつかピックアップしてみましょう。
香りが自分の一部になった時、花言葉の意味も徐々に自分らしさになっていくはずです。