7Mar
怒りっぽい人は心理的な要因が考えられ、その場の雰囲気や一緒にいる人から受ける印象など、さまざまなことが関係しています。感情をアピールすると、自分が今感じていることを相手に知ってもらえますが、あまり感情が先走ると失敗するリスクも。
しかし感情的な人は、いつまでも若々しくいられる可能性があるなど、いくつかメリットもあるようです。そこで今回は、怒りっぽい人の心理的特徴や感情的な人の魅力について、詳しくご解説していきましょう。
怒りっぽい人の心理について
いつも眉間にしわを寄せて怒っている印象がある人は周囲にいませんか。怒りっぽい人と付き合うのは、とてもストレスを感じるもの。しかし相手の心理状況を考えると、否定的な態度をせずに上手く付き合えるようになります。
依存心が強い
怒りっぽい人は意外と依存心が強い傾向もあり、心理的に頼れる人がいないとイライラしてしまいます。一人でいると寂しくなり、自分から他人を求めて近づくのはよいのですが、期待通りの反応が得られないと不快な気持ちになってしまうのです。
依存心が強いため、自分で上手くできないことがあると他人のせいにする場合も。それが次第にネガティブな感情への慣れになってしまい、自分自身に向き合う前に他人を頼りにしてしまい、期待外れになっているのです。
理想が高い
怒りっぽい人は、心理的に目指す自分像がとても高いレベルに設定されていますので、それに近づけないとイライラしてしまいます。
何をやっても他人よりも自分が上、世の中のことは全て知り尽くし、他人から頼られたい願望があります。理想が高いため、場合によっては周囲を巻き込み、自分がいいように行動することもあるでしょう。
周囲が受ける被害を気にせず理想を求めるので、とてもマイペースな人。他人が忠告したくても反撃されるのが面倒で、つい距離を置いてしまうでしょう。
神経質なところがある
怒りっぽい人は、心理的に自分の置かれた環境に敏感に反応するため、細かい変化や違いにすぐに気づきます。元気がない友人がいると、体調が悪いのかと声をかけてしまうタイプ。
とても神経質なところがあるので、感情が刺激されやすい状態ともいえますね。周囲の細かいところまで気がつくのは長所ですが、神経がすり減ってしまい、余裕のある考え方ができない場合もあります。
自己表現が苦手
怒りっぽい人は、心理的に自己表現に苦手意識があり、気持ちを他者に上手く伝えられない不安があります。言いたいことを言えないために、時には激しい口調になったり、態度で示したりすることもあるでしょう。
静かに言えば伝わることも、ちょっとした誤解で相手に悪い印象を残しています。すると行き違いのコミュニケーションは徐々にストレスとなり、対人関係自体に苦手意識が湧いてしまうことも。悪意はなくても厳しい言い方になり、マイナス的な意味で周囲から一目置かれています。
中心人物になりたい
怒りっぽい人はとても激しい印象があるので、周りも様子を見ながら付き合ってしまうでしょう。しかし本当は小心者で、人見知り、一人では行動できないこともよくあります。
その理由は、もっと周囲に構ってほしい願望があるからで、認めてもらえないと落ち込んでしまうのです。怒りっぽい人は、心理的にも承認欲求が強い傾向にありますので、否定的な態度で接してくる人にはつい攻撃し、自分の存在価値を知らせたくなります。
ストイックな性格
怒りっぽい人は心理的に自分に厳しい部分があり、周囲からはストイックな人だと思われています。よく知らない人から見ると、常に理不尽に怒っているだけのように見られていますが、実は自分で設定したゴールに向かって厳しく進んでいるだけ。
一度決めたことを達成するために生活をルーティン化するなど、とても徹底していることが特徴です。そのため自分のペースを乱す人がいると機嫌を悪くして、辛く当たってしまうこともあるでしょう。
夢中になりやすい
怒りっぽい人は心理的に熱くなりやすい部分がありますので、他の人があまり気にしない部分も執拗に気になってしまう場面がよくあります。
たとえば部屋の家具の配置。テレビの角度が少しずれただけでも、重大な問題のように捉えてしまうでしょう。こだわりがあり、それを他人が理解してくれないと、とても苛立ちを感じるのです。
夢中になるのはよいのですが、どちらかというと熱しやすくて冷めやすいタイプ。興味を持ったこともすぐに飽きてしまい、自分に対してイライラすることもあります。
感情を我慢するとどうなる?
喜怒哀楽を感じるのは人間らしさのひとつで、どのように周囲にアピールするか、スキルには個人差があります。感情は私たちにどのような影響を与えるのか、我慢した場合に考えられることをご説明しましょう。
ストレスが溜まる
感情を抑えなければならない場面はたくさんあり、我慢して涙をこらえたり、面白いのに黙っていたりする場面は、誰しも経験したことがあるでしょう。
感じたことをその場でアピールできない状態が慢性化すると、次第とストレスが溜まってしまいます。喜怒哀楽を感じると心がドキドキして、身体的にも変化を感じることがあるでしょう。
たとえば好きな人が通り過ぎた時に、急に鼓動が激しくなる場面。自然に湧いてくる感情を悪いものだとしまい込んでしまうのは、心身の負担になる可能性があります。
他人から距離を置いてしまう
感情的すぎる人は、その場の雰囲気を乱すこともありますが、だからといって感情を我慢してしまうと、次第に他人から距離を置いてしまう場合も。
私たちが感じることは、外部から与えられる情報を元にしていますので、他者の存在は感情をもたらす大きな要因になるでしょう。
感情のコントロールが苦手に感じ始めると、原因を元からシャットアウトしたくなるので、人間関係も薄くなってしまうかもしれません。
コミュニケーションが苦手になる
感じたことをどう伝えるかが、コミュニケーションにおいて最も重要な部分です。感情を交えながら、きちんと相手に気持ちを伝えるのは簡単ではありませんが、無表情で会話をするよりも笑顔や困った表情など、演出したほうが他者とつながりやすくなります。
感情を我慢してしまうと、言いたいことが何かわからなくなってしまい、最終的に相手に誤解されてしまう場合も。コミュニケーションが難しくなると、感じたことや思ったことが自分の内部に溜め込まれて負担になってしまいます。
バランスが不安定になる
感情を抑えて生活していると、心の負担になるだけでなく、体調にも影響を与える可能性があるかもしれません。常に焦燥感があったり、疲労回復ができなかったりするのは、感情の整理ができないためではないでしょうか。
悩みごとを一人でずっと抱えて辛くなるように、外に吐き出さなければならない感情もあります。感情と頭の認知が上手く伝わらないと、体のバランスが乱れてしまう可能性があることについても注意が必要ですね。
ポジティブな感情表現のコツ
怒りっぽい人は、心理背景にストレスや不安など、ネガティブな要因がいくつかあるかもしれません。外に吐き出すことで気分がすっきりするはずですが、手法を間違えてしまうと付き合いにくい面倒な人になってしまうことも。
感情的な人は長生きするという説もありますが、感情アピールは相手の立場になることが最初のステップ。怒りたい時も冷静に意見を伝えると、ストレス解消にもなり、お互いの意思疎通もできるでしょう。
まとめ
怒りっぽい人の心理が働いたら、まず危ないと思った時に一呼吸置いてください。ネガティブな感情表現は、相手に誤解されやすいこと。これからは上手にポジティブに伝えるよう、言葉使いや表情なども意識して、健康的な感情表現をしてくださいね。