26Aug
盆栽にも花言葉があるということはご存知でしたか。とても奥が深い趣味として人気がある盆栽。最近はミニチュア盆栽など、気軽に楽しめるタイプも増えていますので、友人にプレゼントすることもあるでしょう。
そこで今回は、盆栽の花言葉についてご解説しますので、目的に合った素敵な種類をぜひお選びくださいね。
サルスベリ
夏に開花するサルスベリは、盆栽では珍しいと思う人も多いかもしれませんが、個性的で魅力的。盆栽の花言葉も素敵な意味があります。
花言葉
サルスベリの盆栽の花言葉は「愛嬌」「雄弁」という意味。愛嬌というのは、サルが木に楽しそうに登る姿がイメージできますよね。「雄弁」は、枝先に咲くサルスベリの花が華やかにたっぷりつくことが由来といわれています。
枝をこすり合わせて大勢の人が話しているような姿も、雄弁という意味なのでしょう。いつも楽しく一緒に過ごす友人のプレゼントにもぴったりな盆栽の花言葉です。
名前の由来
サルスベリはサルが滑ってしまうほどつるつるした幹が特徴の夏の花です。鮮やかな色の花をたくさんつけ、冬になると葉を落とす落葉樹の代表的な種類。約30種類ほどの仲間があり、庭木の定番で、10m近い高さまで育つこともあります。
五葉松
日本画のモデルにもなる五葉松。松は日本文化に欠かせない樹木で、古くから多くの人に親しまれてきました。中には樹齢数百年以上も立つ松があるように、独特な風格は盆栽でも鑑賞されています。
花言葉
松全体的の花言葉は「同情」「勇敢」「不老長寿」「哀れみ」「慈悲」と、あらゆる意味があることが特徴。松は4~5月が開花時期で、北半球が原産地です。
盆栽の定番でもあり、花言葉が豊富なので、盆栽好きな人にはよいインテリアにもなるでしょう。
初心者にも人気がある五葉松
五葉松は、日本原産で山地に自生する松です。盆栽や庭木でよく使われ、葉は青っぽい色が特徴。丈夫で育てやすいので、盆栽が初めての人にも人気なのです。
松は学名の「パイナス」がケルト語で山を意味し、和名では「待つ」という意味や、神様が木に宿るのを待つと解釈されることもあるようです。
漢字の「松」は十八の公。18年待ち続け大臣になったという中国の逸話もありますが、松は日本ではとてもめでたいもので、家紋で描かれることもよくありますよね。
桜
大勢の人が集まる公園で花見するよりも、自宅でのんびり桜を鑑賞したい、そんな人に近年ブームを呼んでいるのが桜の盆栽です。花言葉はどのような意味があるのでしょうか。
花言葉
桜の全般的な花言葉は「優美な女性」「純潔」「精神美」です。桜は日本の国花。日本人女性の凛とした美しさは、桜にも共通することですね。
桜は華やかに満開になった後、花が散る姿は、儚さが連想されます。しかし芯の強い内面の美しさがあることで、桜には精神美という花言葉があるのでしょう。
盆栽にはヤエザクラやエダシダレザクラなどもあり、かなり種類が多く、春の季節を彩ってくれます。
悲しい桜?
桜の花言葉はフランスでは「私を忘れないで」という意味がありますが、その言葉のイメージから悲しい花言葉に感じる人も多いようです。
桜は花が散ってしまうことから「忘れないで」という意味を込めた花言葉になっているのでしょう。切なくて悲しい桜、だからこそ美しい満開の時はたっぷり鑑賞してあげたくなりますね。
長寿梅
長寿梅は四季咲き性の落葉樹で、名前からしてとても縁起のよいものとして愛されています。年に数回ほど、緑の葉は黄色く変色して落葉してしまいますが、すぐに新芽が伸びてくることが特徴。日陰でも育てやすいことから、盆栽ファンにはとても人気がある種類です。
花言葉
梅の盆栽の花言葉は「忍耐」「上品」「忠実」「高潔」という意味があります。忍耐とは梅の最盛期がまだ寒い2月であるため、冷たい風に当たりながらも勇敢に梅の花をつけることが由来です。
場所によっては雪と梅の花がコラボすることもありますので、忍耐という花言葉はぴったりですね。
長寿梅は縁起がいい
長寿梅はミニ盆栽としても、花言葉をプレゼントするにはとても素敵な種類になるでしょう。梅という名前がついていますが、正確には長寿梅はバラ科でボケの仲間です。
色は赤と白。盆栽では赤が多く、名前がとても縁起がよいため、贈り物としても人気があります。紅白の花で並べたら、よい運気がその家に舞い込んできそうですね。
サツキ
日本固有の花木のサツキは、品種改良されて世界各地でも見られるようになりました。美しい彩りが魅力で、野山を素敵に演出してくれるサツキ。花言葉にはどのような特徴があるのか、早速見ていきましょう。
花言葉
サツキの花言葉は「幸福」「節制」「節約」「貞淑」「協力を得られる」という意味があります。節約や節制という花言葉は、厳しい自然の環境の中で低い姿勢で耐えていることが由来となっています。
サツキはピンクや赤がよく見られますが、色は白や緑、紫などもあり、とてもカラフルであることも特徴。開花時期は5月下旬~6月上旬。レンゲツツジやヤマツツジなど、1500種以上もあります。
盆栽でも人気
サツキの盆栽の花言葉は、見た目とは違う印象を与えますが、庭木だけでなく盆栽としても人気。サツキの盆栽は日向でよく育ち、乾燥を苦手とするため、水やりはこまめにする必要があります。硬水寄りの水はサツキには向かないので、雨水などを使いましょう。
スイレンボク
スイレンボクは南アフリカのインド洋側に分布するアオイ科の花木で、庭木の場合は1~3mほどの高さまで育ちます。耐寒性はなく、耐暑性が強いことが特徴。よく見かけるのはラベンダー色の花で、盆栽としても人気があります。
花言葉
スイレンボクの花言葉は、スイレンと同じの「純潔」という意味があります。とても光沢のある緑の葉っぱの上に咲くとても気品がある花は、健気で控えめな人を思い出します。
もうひとつの花言葉「優しさ」は、ピンク色の花色がとても優しく、花弁の先端がとがっているのでとても律儀な印象を与える女性のよう。
スイレンボクは誕生花になっていない珍しい花木なので、特別な存在なのかもしれません。
元気に日中を過ごす花
スイレンボクは朝に花が咲き、晴れた日は夕方にしぼんでしまう一日花です。夜は静かに寝るように閉じているので、人間と同じく日中にエネルギーをたくさん発散しているのかもしれません。
温かい室内で冬越しをして、春から徐々につぼみをふくらませるため、命のサイクルを感じされてくれます。
ザクロ
ザクロの盆栽は初夏になると、ツバキに似た鮮やかな色の花を咲かせることが特徴。丸形の花で可愛らしい印象を与え、秋になると実が熟して粒上の美味しい多汁中肉が表面からも見え始めます。そんなザクロですが、花言葉の意味は知らない人も多いはずなので、早速見ていきましょう。
花言葉
ザクロの花言葉は実や木、花によって意味が違います。全体の花言葉は「成熟した美しさ」「結合」という意味があり、結婚式などのお祝いでも喜ばれています。
またザクロの木の花言葉は「互いを思う」という意味がありますので、友人などとの人間関係をよりよく維持したい人に贈るのも素敵ですね。
ザクロの由来について
鬼子母神の伝説で知られているザクロ。鬼子母神に人間の子供を食べる代わりに渡したものがザクロだったといわれています。中国ではザクロをペルシャ湾東のザクロス山脈から持ち帰ったことで、ザクロという名前がついた由来があるようです。
まとめ
盆栽の花言葉を考えながら種類を選ぶと、さらに楽しくなるでしょう。花言葉は素敵なメッセージにもなりますので、贈り物をする際にもぜひ意識してみてくださいね。