11Jul
風水では「水」の気を持つものや「火」の気を持つものについてよく解説されています。暮らしに役立つ風水の知識は、知っておくと損のないことばかりです。
陰陽のバランスを大切に考える風水では、人間が生きていくうえで欠かせない水に関わることは、慎重に扱うとよいとされています。
そこで今回は、風水で水についてどう考えるべきか。また水のそばに住むのはよいのか、詳しくご説明していきましょう。
風水の五行について
風水ではエネルギーを示すものとして、五行説と呼ばれる考えがあります。人間が生きる世界にはあらゆるエネルギーがあり、それぞれの特徴を理解することで陰陽のバランスがとれるといわれています。
では風水のエネルギーを表す「水・金・土・火・木」の五行についてそれぞれご説明しましょう。
水
風水の五行説のひとつにある「水」のエネルギーは流れを示すもので、陽の性質が強い海や流れの少ない小さな池などの陰の性質が強いエネルギーがあります。
水は沸騰させると蒸気となり、冷やすと氷の個体に変化する物質。この柔軟な形は水のエネルギーの特徴といえます。五行説では水は木を生じるもの、また火に勝るものとされています。
木
木のエネルギーは、アンチエイジングや仕事運を司るもので、大木のような陽のエネルギーや草花などの小さい植物の陰のエネルギーがあります。木は上に伸びる気質がありますので、若々しい命のエネルギーが特徴です。
火
風水で水の気と反するものが火の気です。悪いイメージを持つ人も多いのですが、火の気は陽の性質が強い明るい太陽や、陰の性質があるキャンドルがあります。
火はパッと周囲を照らすので、華やかでスター性があるのが特徴です。人気運や美容運などを高めると考えられています。
土
土は大地の象徴で、どっしりと安定したエネルギーがありますので、仕事や結婚運などに関係すると考えられています。土のエネルギーは山のような陽の性質を持つもの、田園のような陰の性質を持つものがあります。土は安定感があり、不動産に関する運を高めるともいわれています。
金
金はその名の通り、金銭運を司るエネルギーがあるとされています。陽の性質を持つ硬い鉄や、岩石の中に埋まる陰の性質を持つ宝石の原石のような存在。金は人々に豊かさを与える、強いエネルギーが特徴です。
風水で水の気を持つものと運気をアップする方法
風水で考える、水の大切なポイントについてご説明します。普段の生活の中で取り入れると、運気がアップするアイテムもたくさんありますので、水のエネルギーの特性を理解して開運に役立てましょう。
水の気を持つアイテム
風水では水の気は癒しを示しますので、恋愛や結婚、子宝運を持つとされています。水の気を持つものはガラスや鏡、また香水や入浴剤なども当てはまるでしょう。
また絵画でも水鳥や水墨画、水彩画は水の気を持つ種類なので、開運したい場合にはこのようなアイテムを積極的に増やしてください。
また形でも水の気を取り入れられますので、魚の形や波型のもの、しずく型などもオススメです。
青色を増やす
風水で水の気を持つ色は青や紺、水の気は冬の象徴なので、黒に近い青も水の気が強いカラーといえるでしょう。しかしダーク系の色をたくさん使うと、インテリアもファッションも暗く冷たい印象を与えてしまいます。
水の気を色で取り入れるなら、シルバーや白などを基調にして黒や青を使うと、全体的に爽やかな色味になります。また海や川、湖を想像させる空色やコバルトブルーなど、自分がピンとくるカラーを使うのも水の気を強めるコツです。
恋愛運は鏡を使う
風水で水のエネルギーは、流動性のある恋愛運にメリットを与えるといわれています。水の気を持つアイテムとして鏡がありますので、恋愛運をアップさせたい時は鏡を綺麗にキープしましょう。
鏡は風水でとても大切な意味があり、飾る場所や形などもこだわりたい部分。恋愛運、健康運、仕事運などを全体的にアップさせる場合は、気の出入り口になる家の玄関がオススメです。
気は半時計回りで入ってくるといわれていますので、外から見ると右から気が入ることになります。玄関に鏡を飾る場合は右側で、丸い鏡や八角形の鏡がオススメです。
キッチンで注意したいこと
水回りの場所は、水の気を上手に使うのが大切です。とくにキッチンは家族の健康を整えるための場所でもありますので、水の気と反する火の気とのバランスを考えましょう。
コンロ周辺は、水と火がぶつかり合う場所。相反的なものがたくさんあると、気の流れが悪くなります。キッチンならコンロとシンクの間に観葉植物を置き、ぶつかり合いを和らげるとよいですね。
キッチンでは土の気を持つ陶器も、水と火の気を調和する働きが期待できますので、陶器製タイルを貼ることもオススメです。
水が近くにある家について知っておきたいこと
窓の外に川や湖が見えるロケーションには、憧れる人も多いですよね。しかし水のそばにある家を好まない人も多く、風水的にはどのような意味があるのか気になる部分です。では水が近くにある家について、知っておきたい情報をご紹介しましょう。
風水的にはメリットが期待できる
川沿いの家、川が近くにあるエリアに暮らすことは、風水的に考えるとメリットがいくつかあります。日本の家は昔から生活水のために、湖や川の近くに暮らす傾向がありました。
民家だけでなく、商売や農業にも水は欠かせないものなので、川沿いの場所は重宝する場所とされています。また風水では流れる水には「水龍」が住んでいるとされ、金運や財産にも深く関わっています。
車のない時代は川で船がものを運びましたので、川沿いは商売に適した場所で人気に。水の流れるところはお金が生まれる、川は金運をもたらすと風水では考えられています。
安定しない
川は水の気があり、流動性があるのが特徴です。「水龍」はよい運を運ぶ半面、一度暴れると手に負えない不安定な存在であることも覚えておきましょう。
昔は水神様を祀る風習があり、今でも川沿いにある神社などで水神様を祀っているところも多く残されています。水を大切にする気持ちと、水害から守られる意味を込めて、川沿いの家はどちらも意識しなければならない難しい環境なのです。
沼の近くは注意
風水で考える水のそばの家は川や湖だけでなく、小さな沼も水のエネルギーがあります。昔から沼の近くも多くの人が暮らしていますが、風水では沼や三角州は短期間で引っ越す、トラブルが続くといった意味があります。
建築学から考えても、沼がある土地は地盤が弱い可能性がありますので、しっかりと調査をしたうえで家を見つけるのが必要ですね。
水の近くに住む場合
風水ではそれぞれの方位に強い運気がありますので、川のそばなどに住む場合は、家と水の位置の関係も理解しておくと安心です。
東は家が繁栄、西は金運アップとされていますので、家の東か西方向に川が流れているとベスト。川が南北に流れている土地は、凶相といわれるのでご注意ください。
また曲がりくねった川の場合、外側はいざという時に心配なので川の内側を選ぶこと。すぐ近くでなく、川のそばに住む場合は最低でも川幅の2倍以上は距離を置いたほうが安心です。
まとめ
風水はエネルギーの特性を理解すると、さらに願いごとも叶いやすくなるかもしれません。水の気は生活あちこちにありますので、メリットを意識して水のエネルギーを取り入れてくださいね。