22Feb
喧嘩したくない人は、心理的に自分を抑制している理由があります。喧嘩はできれば避けたいことなのですが、性格によってはすぐにカッとなる人も少なくないですよね。
SNSなど、ネット上での人間関係が多くなっている今の時代、思いやりのない他人の言葉や態度に刺激されることがよくあります。
そんな中でもいつも冷静でいる喧嘩したくない人は、心理的にどのような特徴があるのでしょうか。
喧嘩したくない人の心理的共通点について
怒ってもいい場面なのに冷静に対処できる人は、果たしてストレスが溜まらないのか、少し気になる存在ですよね。では喧嘩したくない人の心理について、考えられる共通点を早速見ていきましょう。
我慢強い
喧嘩とは自分の意見や思いをお互いにぶつけ合い、平行線になっている状態。喧嘩したくない人は、心理的に我慢を美徳と考えていますので、言いたいことがあっても発言しません。
自由な自己表現ができないところで育った人や、自己主張をしてはいけないと教わった環境だと、大人になってからも喜怒哀楽は無意識のうちに隠してしまうでしょう。我慢強い人はイライラした時でも、どう怒ればよいのかわからないのです。
大人しい性格
人見知りで大人しい性格の人がいきなり怒ると、周囲もびっくりしますよね。喧嘩とは程遠いイメージがある大人しい性格の人は、争いごとが苦手なので、嫌なことがあっても怒りを抑えることに慣れています。
喧嘩したくない人は、心理的に相手にぶつかるよりも、後ろに下がって回避したい願望がありますので、消極的な性格だと尚更喧嘩になることはないでしょう。
喧嘩に慣れていない
どのようなことでも、不慣れなことは自発的にはやりたくありませんよね。喧嘩したくない人の心理も同様に、喧嘩慣れしていないのでどうすればよいのかわからない状態なのです。
いつも短気でイライラしやすい人は、自然と他人にも意見をアピールしていくでしょう。このような自己主張が苦手な人は、喧嘩をせずに損をしても、そのほうが居心地よく感じるのです。
ネガティブな感情が嫌い
喧嘩したくない人は、心理的に怒りの感情を苦手としています。かつて怒っている人から嫌な経験をさせられたり、いつまでも心が傷つく言葉を言われたりすると、ネガティブな感情とは離れたところにいたくなるのです。
怒りの感情に対する苦手意識があるので、自分から喧嘩をしようとすることはありませんし、喧嘩になりそうな場面でもさっと流れを変えます。
本当は喧嘩したくなるような場面もあるのですが、怒れない自分に悩んでいることもあるかもしれません。
他人から嫌われたくない
喧嘩は正当な理由がある場合もよくありますが、感情的になりすぎて相手が自分に対して嫌悪感を抱いてしまう可能性もあります。喧嘩したくない人は、心理的に周囲と上手く付き合いたい願望があり、嫌われたくないために喧嘩には進展させたくないのです。
他人への思いよりも、自分の印象を大切にしているといえるでしょう。怒りを感じても、周囲からどう見られるかを気にするタイプなので、いつまでもネガティブな気持ちを内側に抱え込んでいることもあります。
ストレスが溜まり、些細なことで大きな喧嘩につながるケースもあるかもしれません。
思いやりがある
喧嘩したくない人は、相手への思いやりがとても強くあるため、傷つけたり不快な気持ちにさせたりしたくない願望があります。自分が嫌なことをされて怒ってもいい場面なのに、もし喧嘩になったら相手が可哀想、そんな優しさがあるのでどのようなことがあっても喧嘩にはならないでしょう。
共感力があり、しかも感受性も豊かなので、喧嘩した後の関係まで考えて無難な解決策を選んでいます。
自信がない
喧嘩したくない人は、心理的に自分に自信がないと考えられます。喧嘩して口論になった時、相手を説得できるだけの言葉や説明力がないと、喧嘩では負けてしまいます。
小さい体の人が、大きな体の人と喧嘩したくないのと同じ。負けそうな喧嘩をしないのは、人間の防御システムがあるからでしょう。
自信がない人は、きちんと自分の言い分が相手に伝わらない不安があるため、喧嘩しても負ける可能性を感じています。そのため気弱になってしまい、喧嘩することができないのです。
喧嘩が必要な理由について
喧嘩は友人や恋人、家族、職場の人など、いつ直面するかわかりません。喧嘩した後は後悔や悔しい気持ちなど、マイナス的な感情でいっぱいになりそうですよね。しかし場合によっては、喧嘩が必要なこともあるのです。
知らない面を知る
たとえば恋人同士の喧嘩のように、出会った時は全てが上手くいっていたけれど、長く一緒にいると色々な不満が出てきますよね。
喧嘩をするとお互いの本音や考え方が見えてくるため、よくも悪くも知らない面を知ることができるのです。よい印象を残したいため、私たちは嫌な部分を隠しながら人と接しています。
喧嘩になると本性が表れるため、相手の全てを知るためにも喧嘩はよい情報収集になるのです。
何でも言える関係が築ける
喧嘩したくない人は、心理的、性格的に自分を抑制している理由があります。ネガティブな感情表現ができないのは、相手に遠慮していることも関係しているでしょう。
喧嘩が必要なのは相手を傷つけるためではなく、自分の思いを知ってもらうためのプロセスだから。言いたいことが言えずストレスを溜めるよりも、勇気を出して自分をきちんと知ってもらうことが大切なのです。
何でも話せる関係なら、口論になってもすぐに仲直りできるでしょう。気を遣わずにコミュニケーションをとるためにも、喧嘩は必要になることもあるのです。
相手を思うからこそ喧嘩になる
喧嘩は自分のことを受け入れてもらいたいために起こるものです。全く知らない人に文句を言うことはあっても、全力を尽くして喧嘩することはありませんよね。
喧嘩が必要な理由は、それだけ相手を思っているというサインだからなのです。恋人同士の喧嘩のように、自分の気持ちを理解してもらいたいために価値観をアピールしてしまいます。
お互いを大切に考えているからこそ、誤解や間違いを訂正するために喧嘩になるのでしょう。
無意味な喧嘩をしないコツとは
喧嘩になりそうな場面でも、静かに対処できる人は理想的です。どうすれば平穏な人になるのか、コツをご説明しましょう。
その場を去る
嫌だなと思った時は、すぐにその場を去りましょう。逃げていると思われるかもしれませんが、一番手っ取り早い対処策です。喧嘩はお互いに嫌な気持ちになるだけで、場合によっては全く生産性のない喧嘩もあります。無意味に感じた場合はその場を去り、気分転換するようにしてくださいね。
冷静に意見交換をする
感情的になると相手もエスカレートしてくるので、平和な状況にするには冷静な意見交換をしてください。たとえ相手が熱くなってきても、自分のペースを絶対に崩さないこと。そんな姿勢は、周囲としても話しやすく感じるはずです。
自分の価値観を押しつけない
いつも平和に暮らすためには、他人と自分では価値観が大きく違うことを理解しておきましょう。人によって性格や考え方は異なります。
無理に相手に合わせたり、自分に合わせてもらったりすることは不可能なこともあるのです。違いを受け入れると、他人の言動も理解しやすくなるでしょう。
まとめ
喧嘩したくない人は、心理的に余裕がたっぷりある場合も。何を言われても怒らない人は、どこかで上手にストレスを発散できているのかもしれません。
喧嘩は必要な場面と不要な場面がありますので、自分の本音を今言うべきか、冷静に判断してからアクションを起こしてみましょう。