5Jan
独占したい心理は、何らかの対象に抱くことがよくあるはず。しかし好きな人を束縛したくなる場合には、とても強い独占欲が働きます。
恋人に独占されるのはとても嬉しいことなのですが、過剰になってくると愛情か嫉妬か判断できないケースも。そこで今回は、独占したい人の心理についてご説明していきましょう。
独占したい心理について
美味しい食べ物を誰かとシェアせず、全部一人でたいらげたい思う気持ちは、人間の欲として常に存在することでしょう。「独占」とは、誤って相手に解釈される可能性もあること。良好な関係を崩さないよう、相手の独占したい心理背景にあることからまずはご説明します。
失う怖さがある
恋人が自分以外の誰かを好きにならないよう、常に行動を監視したり独占したりするのは、失う怖さがあるためなのです。誰かにカバンをとられないよう、必死に抱え込むような状態。
とられたくないために、恋人を自分の視野に入れておかないと不安になってしまうのです。慣れた関係になると恋人同士でも、さほど相手の行動が気にならなくなるもの。
独占したい心理があると、いつも心のどこかに「相手がいなくなるかもしれない」という不安があるでしょう。
守っている
独占したい人の心理は、何かを「守っている」ことが考えられます。好きな人がトラブルに巻き込まれないようにしている、もしくは自分が傷つかないように心を守っているとも解釈できるでしょう。
たとえば恋人が一人で買い物に行こうとする場面。「危ないから一緒についていくよ」という彼氏の態度は、優しさからくるものだと感じますよね。
しかしそのような態度があまりにも続くと、どうしてなのか理由が知りたくなりませんか。独占したい心理は相手や自分を守るためで、本人はよかれと思ってやっていることがほとんど。独占している自覚はないでしょう。
競争心が湧く
同じ人を好きになった場合、相手を自分のものにするために二人で過ごす時間をわざと増やし、ライバルに見せつけるように態度を意識する人も。
競争相手の存在を知った時に、好きな人をとられないようにすることが、独占したい心理の根底には隠されています。恋人に対しても同じで、自分のものであるとわかっていても他人の視線に闘志を燃やしてしまうのです。
独占したい心理が働く人は恋人だけでなく、ものに対しても同様に対抗心を抱いています。たとえば友人が自分と同じ洋服を買わないよう、わざとブランド名を隠すような時も。大切なものを第三者にとられないための作戦かもしれません。
恋を完結させたい
恋人の行動が常に気になるタイプの人は、確実に相手が自分の恋人であると実感したいために、独身したい願望が湧いてくることもあるでしょう。
独占して安心すると、そこでようやく完結した状態に。「相手の気持ちが、確実に自分に向いているかがわからない」という不安をなくすために独占したくなります。
これで大丈夫だと納得した時に恋愛が成り立ち、完結した達成感を得られるのでしょう。
執着心が強い
特定の物ごとに強いこだわりを持つ人は、物ごとや人間に対しても自分の感情をコントロールできなくなる場合があります。友人なら他の人ともよい関係が維持できても、恋人は自分だけのもの。
だからこそ他人との関わりを持ってほしくないので、余計に束縛してしまうのです。執着心が強い人は、自分の心が満たされないことも関係しています。
恋人にもっと好かれたいために、無理に自分磨きをするようなこともあるかもしれません。
自分に自信がない
自分に自信がない人は、その隙間を他の何かで埋めようとします。たとえばルックスに自信がない人は、そのコンプレックスを埋めるために綺麗な女性を好きになる場合も。
自信がない人は、比較的に外見を飾ることを意識しやすく、恋人の服装や身だしなみも細かくチェックしているでしょう。自分の弱さを他人に知られたくないので、態度がエスカレートしやすいともいえます。
相手のことが大好き
独占したい心理は、根底に相手への深い愛情があります。興味のない人を独占したいとは思わないように、好きな人だからこそ自分だけのものにしておきたいのです。
愛情表現の形は人によって違いますので、独占されたり焼きもちを焼かれたりして嬉しく感じる人もいるでしょう。それが相手の愛情だと迷わず納得できるなら、独占されているとは感じないのかもしれません。
嫉妬は愛情のサイン?判断するポイントについて
独占したい人の心理は、嫉妬と間違われてしまうことがよくあります。「他の人にとられたくないから」という理由だけで、相手を常に束縛してしまうのは愛情とは捉えにくいですよね。
では独占したい人の本音が知りたい時、愛情か嫉妬か判断するポイントを見ていきましょう。
否定的に接してくる
たとえばデートで行きたい場所を提案しても、面倒だから行きたくない、時間がないから行けないなど、好きな人の要望を否定的に受け止めるのは、愛情があまり強くない可能性があります。
本当に愛情があるなら、自分がやりたくないことでも相手に喜んでもらうために、多少譲歩して努力する場面もあるはず。否定的なコメントや態度をする人は、恋人のことよりも自分の要望を叶えることが優先されています。それは愛情とは違うレベルのもので、嫉妬などのネガティブな感情のサインです。
意見を尊重してくれない
アクセサリーや洋服、車など、ものを独占するかのように恋人に自由を与えない態度は、愛情表現とはまた異なる可能性があります。なぜなら、ものは自分の意見を言うことがなく、思うままに扱えますよね。
恋人の意見を尊重しない人は、ものを扱うような一方的な態度が目立ちます。恋人が右に曲がりたいと言っても、左に行くと意見を押し通すタイプ。
なぜ恋人が右に行きたいのか理解しようとせず、右は危ないからと言って納得させようとします。
愛情の場合は心配する気持ちが表れる時も
恋人に嫉妬するのは、自尊心を傷つけられたくない、信頼関係が崩れる不安など、あらゆる理由が考えられます。全く知らない異性と仲良さげに話をしている恋人の姿を見ると、心の中がざわめきますよね。
愛情と嫉妬は同じようなものですが、許容範囲には限りがあるのです。たとえばいつもLINEがくる時間になっても、恋人から連絡がない時。
何かあったのかと不安になり、メッセージを何通か送る恋人もいるでしょう。これは純粋に相手を大切に思う気持ちで、愛情があるサインです。
嫉妬になるのはこの先のレベル。たとえば連絡がつながった時に無事を確認するだけでなく、どこで何をしていたのか、誰と一緒だったのか、疑いをかけてくるのは嫉妬している証拠といえるでしょう。
信頼関係があるか
嫉妬に愛情を感じるのは、信頼関係があるから。本当に愛している人なら、嫌がるほど束縛することはしないはずです。信頼関係があれば、相手の行為や発言には裏づけができるでしょう。
逆に嫉妬や束縛を一切しない恋人だと、関心がないのか不安を抱く人もいますよね。嫉妬が愛情の裏返しになるのは、その人を信用してポジティブに解釈できることがポイントに。
愛情不足になると不安になり、独占してしまう人も少なくありません。習慣的に続く場合、負担に感じる場合は相手ときちんと話し合い、二人でできる解決策を考えてみましょう。
まとめ
独占したい心理は、不安があるケースが多いとされています。大切なものを失いたくない気持ちをどうアピールするか。上手く自分を表現できない人は、束縛する以外に方法がわからないのかもしれません。
よい恋愛関係を続けるためにも、温度差を感じたらコミュニケーションをとることが大切です。素直な気持ちを伝えて相手が幸福になるよう、自分の言動も冷静に考えてみましょう。