15Mar
大安とはどのような日なのか、意味ややるべきことなどはご存知でしょうか。暦を見ると大安や友引、仏滅などの言葉が毎日示されています。
大安はとてもよい日であることはなんとなく知っていても、どういった運気をもたらすのかなど、詳しく知りたいことが色々とあるでしょう。
そこで今回は大安とは何か、また開運するコツについてもご説明していきますね。
大安とはどんな日なの?
何をやってもよさそうな「大安」。なぜこのような日が決められているのか、さらに暮らしやすくするためにも、大安の意味についてポイントごとにご説明しましょう。
六曜について
日本では、日にちの吉や凶を占う指標として「六曜」という考え方を使用しています。六曜は「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6種類で構成され、もともとは中国で時間の区切りをするものとして使われていました。
太陽が昇り沈むまでと、夜から始まり終わるまでをそれぞれを区切り、合計で6つの時間帯に分けて六曜を当てはめたことが始まり。暦が改正された明治時代になると、日にちの吉凶を占うものへと変わってきます。
六曜の意味は、その日にやってはいけないことを知るための指標として解釈し、注意したいことは特に覚えておきたいですね。
大安の意味について
大安とは六曜の中で、一番運気がよい日のこと。カレンダーを見ると六曜が毎日書かれていますので、特別なイベントを計画する時に大安を意識することがよくあります。
大安の特徴は、終日が「吉」であること。他の日は時間による吉凶を示しています。先勝は午前中が吉で午後は凶、先負は午前中が凶で午後は吉。
赤口は昼のみ吉でそれ以外は凶、友引は朝と夕方が吉で昼は凶、仏滅は終日が凶になります。大安には午前と午後の違いがないため、有効に一日を活用できますね。
また大安は「大いに安し」といわれ、万事が上手くいくともいわれています。おめでたいことなど、慶事を行うのに大安が最もふさわしいのは、開運しやすい運気が集まるからなのです。
仏滅の意味について
六曜で意識するのは大安と仏滅といってもよいほど、どちらも両極端なイメージがあり、とくに仏滅は何をするにも避けたい日に感じますよね。
仏滅は終日が凶であるように、お祝いごとは避けたい日です。お葬式を仏滅に行うことが多いのは、大切な人とお別れするのに仏滅がふさわしいと考えられるため。
決して仏滅は悪い日ではなく、新たな人生をスタートさせる意味もあるのです。
大安にやるとよいこと
大安はよいエネルギーが集まる日で、一日中何をしても吉であるため、特別なことをする場合に一番適した日といえるでしょう。とくに大安には次のことを行うと、開運に結びつくといわれています。
引っ越し
大安とはお祝いごとに適した日ですが、引っ越しも実は大安がオススメの日であることはご存知でしたか。新しい門出になる引っ越し。けがをせずに無事新居に落ち着くことを願い、大安が選ばれる傾向にあります。
そのため引っ越し業者は、大安の日はすぐに予約が埋まりやすく、引っ越し繁忙期は大安の料金が高くなる傾向もあるようです。必ず大安を選ぶ必要はありませんが、何かあったらと思うと、昔からの考え方は大切にしたいですよね。
しかし最近はあまり意識せず、料金が安くなる仏滅に引っ越しをわざわざ計画する人も増えているようです。
結婚式
幸福な家庭のスタートとなる結婚式。お天気がよい大安の日は、参列者も運気が高まりそうな予感がします。結婚式は日取りを決める際に、まずお日柄がとても気になるところ。
大安とは終日吉なので、結婚式は午前も午後もよいとされています。もし結婚式場の予約がとれない場合は、六曜の他の日で吉の時間帯に合わせることもできるでしょう。
たとえば大安の次に人気がある友引ですが、正午以外は吉なので、凶の時間帯を外して予定することもできます。
納車
大安とは運気が高まる要素があるため、車を購入した場合に大安を選び納車してもらう傾向もあります。一般的には、六曜で納車に適しているのは大安か友引。
でも暦に受死日(ジュシニチ/ジュシビ)と書かれている日は、大安でも最悪の大凶日にあたるため、納車は避けましょう。車は家族の安全にも関係するものですから、負のエネルギーを招かないよう、できるだけよい日を選びたいですね。丁寧な車屋さんなら、暦を意識して納車日を提案してくれるはずです。
七五三
七五三を迎えるお子さんがいる家では、いつ行うか、暦をチェックしていることもあるでしょう。七五三は氏神様に行き、子供の健康や幸福を願う日。そのため大安が一番開運によいとされています。
一般的には11月15日が七五三の日になっていますが、必ずこの日にやらなければならないわけではありません。家族の都合や子供の体調を考えて、時期をずらすことは可能です。大安以外には友引、午前中なら先勝も七五三にはよいといわれています。
避けたほうがよいこと
大安とは何をしてもよい日とされているのですが、違った考え方をする人もいるようです。大安は「大いに安ぜよ」という意味があるので、その日は何もせずにゆっくりしたほうがよいという説があります。
キリスト教やユダヤ教の安息日にあたるものが大安という考えがあるので、予定がない大安の日は無理にやることを見つけず、のんびり過ごすことも運気を引き寄せるコツになるかもしれません。
大安以外にも注目したい日について
大安と仏滅は最もわかりやすい日なので、何かを計画する際にまずチェックすることがあるでしょう。しかしそれ以外にも注意したい日がありますので、とくに次の日は意味を理解して行動してくださいね。
一粒万倍日
一粒万倍日は、最初は一粒でも成長すると万倍になるというありがたい意味がある日。今は何も手にしていなくても、将来些細なことが大きく開花する可能性を秘めています。
この日は新たなことをスタートするのに最適で、お金を使うのにも吉とされていますので、大きな買い物も開運を招くかもしれません。
寅の日
寅は体が金色で、風水では金運を引き寄せる色として知られています。寅の日は金運を呼び込む運が高まる日。出ていったお金を呼び戻したり、旅行先から安全に帰宅したりする運気を引き寄せてくれます。
寅の日は宝くじの購入にもぴったり。しかし婚礼は実家に戻るという意味があるため、避けたほうが安心といえるでしょう。また葬儀も亡くなった人が成仏できず帰ってきてしまうともいわれ、不向きな日です。
不成就日
この日は何かに挑戦しても上手くいきにくいため、新しいことを始めるのは避けましょう。不成就日と一粒万倍日が重なる時が稀にありますが、あまりにも負の力が強く開運パワーが減ってしまうともいわれています。できるだけこの日が関係する日も、物ごとの計画は避けたほうが安心ですね。
巳の日
巳の日は弁財天の使いとされるヘビの日なので、この日に願いごとをすると弁財天に届きやすいといわれています。ヘビは金運を高め、商売繁盛にもよい意味がありますので、ビジネス関連のお願いごとはこの日を選ぶとよいかもしれません。
また弁財天は財運アップや金運アップ以外にも、学業成就や芸事を磨く時にも強いパワーを与えてくれるとされています。
まとめ
大安とはとてもよい日なので、カレンダーを見て気づいたときは前向きな気持ちで一日をお過ごしください。六曜はそれぞれに意味がありますので、大安のように開運を願うなら、吉の時間帯を確認しておきましょう。