4Aug
料理を褒める人は、心理背景にどのような特徴があるのでしょうか。人を褒めるということは、人間関係をよりよくするテクニックで、お世辞も時には必要不可欠。
人付き合いが上手な人は、他の人がやらないような褒め方を心がけているかもしれません。では早速ですが、料理を褒める心理についてご説明していきましょう。
料理を褒める心理について
誰かに食べてもらうために作った料理は、もちろん「美味しい」と褒めてもらいたいのは誰しも同じですよね。では人の気持ちを掴む、料理を褒める人の心理について見ていきましょう。
自分も褒めてもらいたい
料理を褒める心理は、相手を褒めて自分も逆にお返ししてもらいたいためです。たとえば仲間と料理を持ち寄ってパーティーをする時、「このケーキ、美味しいね」と自分の作品を褒めてくれたら、逆に「あなたの作ったサラダも美味しいよ」と褒め返ししたくなりますよね。
これはミラー効果と呼ばれる心理作用で、よいことを言われたりされたりすると、お返しに同じようなことをしたくなること。料理を褒める人は、心理的にミラー効果を狙い、自分を褒めてほしい願望があるからなのです。
好意を寄せているから
作った料理を彼氏が絶賛してくれたら、とても嬉しくなりますよね。料理を褒める心理とは、相手に好意を寄せているためで、よい印象を与えたい願望が関係しています。
美味しくない料理を出されて正直にコメントしたら、作ってくれた人はショックを受けるでしょう。料理はレベルに関係なく、自分が作ったものには多少なりとも自信を持っている人がほとんど。
褒められることを期待して調理していますので、想像していたのと違った反応があると、なぜそんなことを言うのか、相手に敵対心すら抱いてしまいます。
しかし好きな人の料理なら、相手に不快な思いをさせたくないことや、もっと近づきたい気持ちがあるため、ほとんどの場合はよいことしか言わないはずです。
もっと伸ばしてあげたい
料理を褒める人は、心理的に相手をもっと成長させたい気持ちがあるためで、今は満点ではないけれどもっと頑張ってほしいので褒めてやる気を湧かせているのです。
子供に対して、苦手なことを上達させる時、「褒めて伸ばす」という作戦がありますよね。これと同じコンセプトが、料理を褒める心理なのです。
「すごく美味しいよ」「こんな料理も作れるの?」と絶賛すると、作った人はもっと喜ばせたいために腕を振るいたくなります。それが結果的にその人を成長させるための起爆剤になっていくのです。
自信を持たせたい
料理を褒めるのは、心理的に相手の長所を挙げて自信を持たせたいことが考えられますね。料理以外何も得意なことがないと思っている人は、せめて料理だけは誰よりも上手になりたいでしょう。
そんな弱い人の味方になるのが、どのような料理でも残さず完食して褒めてくれる人です。自分自身のセルフイメージが低い人は、他人の意見や考え方に敏感になりすぎていますので、料理も自分が美味しいと思うより相手の好みで作る傾向にあります。
そんな自信のない生活は、次第に他人に流されてしまう可能性もあるため、料理を褒める人は自信をつけてもっと積極的になってほしいというメッセージを送っているのです。
思いやりがある
料理はどんなに簡単なものでも、喜んで食べてくれる姿をイメージしながら調理しています。努力して作ってくれる人に「美味しくない」と言うのは思いやりに欠ける行為。
正直に言ってくれるのはありがたいことかもしれませんが、それ以前に感謝の気持ちが表現できないのは問題かもしれません。思いやりがある人は、相手の立場で物ごとを見るので、料理をしてくれたことに感謝して、たとえ好みの味でなくても「美味しかった」と満足した態度になります。
他人に嫌な気持ちをさせたくないのは、自分もそうされたいと思っているからなのです。
食べるのが好きだから
料理を褒める人は単に食べることが好きで、どんどん料理してほしいためにモチベーションアップさせています。「誰のカレーよりも一番美味しいよ」と褒められると、さらにやる気が湧いてまた作ってあげたくなりますよね。
食べることが好きなので、あらゆる料理を知っています。自分の好みだけでなく、食材の扱い方、味つけなど、作ってくれる人の個性まで考えて評価してくれることもグルメの特徴。料理の世界をもっと広げたいために、人が作ってくれた料理には特別な思い入れがあるでしょう。
お世辞は効果があるのか?
料理が苦手な彼女が作ってくれたシチュー。母親が作るもののほうが美味しいと思うのに、「こんなに美味しいシチューは食べたことないよ」と褒めちぎる彼氏。
そんな場面は実に多く、彼女の料理を褒めるのは「お世辞」という人が半数以上いるともいわれています。恋愛関係だけでなく、お世辞が上手な人はどのような魅力やメリットがあるのか見ていきましょう。
物ごとが上手くいきやすい
料理をお世辞で褒めたとしても、作った人はとても気分がよくなりますよね。褒められた時に人間の脳内ではドーパミンが多く分泌され、とても幸福な気持ちになれる可能性があるのです。
好きな人と初めて会話した時のような刺激やテンションで、お世辞は相手の気持ちを向上させてくれる効果が期待できますので、自分を信じてくれる相手とは信頼関係が築きやすくなります。
仕事や恋愛、人間関係などでぶつかる時も、お世辞がスムーズに状況を改善してくれることもあるでしょう。
観察力が身につく
他人を褒める行為は、よく相手を観察しないとできないことです。料理を褒める場合も同様に、しっかり味わって香りや素材などを理解しないと、褒めるところが見つかりませんよね。
お世辞が言える人は、人の長所を見つけるのが得意。それは観察力が身につくのと同じで、人の性格や価値観などを注意深く観察しています。
お世辞を言うためには、ポジティブに物ごとを解釈することが求められますので、お世辞が上手な人は普段から否定的なことをあまり言わない点も魅力かもしれません。
喜ばれる料理の褒め方とは?
料理を褒める時には、「美味しい」の一言では表面的すぎて、あまり気持ちが通じないこともあります。作ってくれた人に感謝の気持ちを示すためにも、褒める時やお世辞を言う場合は次のポイントを意識してみましょう。
具体的なことを質問する
作ってくれた料理を完食しても、それを評価として受け止めてもらえないことがあります。作ってくれた人が手ごたえを感じるのは、食べている人の興味。
「この料理はどうやって考えたの?」「隠し味は何を使ったの?」「野菜はどこで買ったの?」など、料理に関する質問を色々としながら、「だから美味しく仕上がっているんだね」と褒めましょう。
第三者の意見を使う
美味しいを連発しても、ただのお世辞にしか聞こえないことがありますが、もっと信憑性を高めて褒めるには、第三者の意見を交えることも方法です。
「○○がすごく美味しいと言っていたけど」「○○よりも美味しいらしいね」など、自分以外の評価をプラスすると、作ってくれた人はかなり真剣に評価を受け入れてくれます。
「すごく美味しかったからまた作って」とおねだりすると、料理した人の自尊心も高まっていくでしょう。
まとめ
料理を褒める心理とは、相手によい印象を持っているからでしょう。今後もよい付き合いを続けたいというメッセージが、料理のよい評価となって表れているということ。
もし自分の料理を褒めてもらったら、素直に「ありがとう」と満面の笑みで返しましょう。