木を切ると災いがあるの？木を伐採する際に意識したい風水の教えについて

木を切ると災いがあると信じている人は多いでしょう。生き物には全て命があり、木や植物は風水でも運気を左右するほど大切なものです。

たとえば観葉植物を飾ると気の流れがよくなるというように、木や植物は感謝の気持ちを込めて扱うことが必要かもしれません。そこで今回は、木を切ると災いがあるかどうか、風水の教えで大切になることをご紹介していきましょう。

風水と植物の関係について

木を切ると災いがあるの？木を伐採する際に意識したい風水の教えについて木を切ると災いがあるという話は、すでに聞いたことがある人も多いでしょう。伐採する際はむやみに行わないほうがよいのは、風水との大切な関係があるからかもしれません。

木の魂について

風水では木に魂やパワーが宿ると考えられ、「木霊（こだま）」という言葉があるように、木に精霊が宿るという考え方もあります。山奥で大声を出すと返ってくる「やまびこ」も、木霊がやっているとされていますが、木に宿るパワーは神通力に似た不思議な力を持っているとも考えられています。

樹木は動きもせずじっとそこに立っているので、さほど魂や命を意識することがないかもしれませんが、樹齢何百年の木のようにその土地を守る、また古老を語り継ぐもの。

土地のエネルギーを長い間吸収していますので、特別な思いで扱うことが必要ですね。

五行思想について

風水が大切にしている「木・火・土・金・水」の五行思想は、バランスよく取り入れて運気を高めることができます。五行思想とは、世の中に存在する全てのものが5行のどれかに分類されるという考えで、五行はお互いを生かし合う相性、さらには相殺してしまう関係があります。

この中で「木」にあたるものは木製製品などで、相性がよいものは木を育てる「水」、逆に相殺してしまうのは木を切る金属の「金」。風水で運気アップしたい時には、このようなバランスを考えて木の存在を意識することもできます。

木を切る際の注意点について

木を切ると災いがあるの？木を伐採する際に意識したい風水の教えについて裏庭にある木を切ったら家族がケガをしたなど、樹木の伐採により不運が家庭に舞い込んでしまったという話が聞かれます。木は絶対に切らないほうがいいと信じている人もいるでしょう。では木を切ると災いはあるのか、意識したいことをご説明していきます。

樹木の伐採と災いについて

木を切ると災いが絶対にあるとは限りません。しかし日本では古来より木に精霊が宿るとされ、むやみに伐採すると精霊が怒り、よくないことが起こるという言い伝えがあることは確か。

この話は科学的に証明されていることではありませんが、迷信として信じる人や気分的に木を切りたくないと感じる人は多いでしょう。

一例として家を購入する人が庭木を見て、呼ばれるような気がしてその土地を購入した、ということがあるように、木からはインスピレーションを感じることはあるかもしれません。その場合は無理して伐採せず、きちんと対処してから実践するとよいでしょう。

お祓いが必要か？

木を切ると災いがくるかもしれない…と不安になるのは当然です。長い歴史を知っている命や魂なので、雑草を引き抜くような軽い気持ちで樹木の伐採はできないですよね。

そんな時は、お祓いを済ませてから木を切ることが可能です。お祓いは近くの神職にお願いしてやってもらうことができます。その場合は初穂料という費用や、現場まで来てもらう交通費なども負担する必要があります。

または神職以外でも、伐採業者がお祓い代行してくれることもあるので、きちんと準備して木を切る時はこのような方法で対処するとよいかもしれません。初穂料の目安は5千円～1万円が相場とされています。

自分でお祓いする方法

きちんと神職にお願いしないと、災いを避けられないということではありません。木を切ると災いがあると考えるのは昔からの言い伝えなどで、あくまでも気持ちを込めて伐採することが大切なので、自分でお祓いをすることは可能です。

やり方ですが、必要なものはお神酒と盛り塩。まずお神酒をグラスに入れて切る木に備え、盛り塩は小皿に山のように盛り木にお供えして、これから伐採することを伝えてください。

この際に一番重要なのは、今まで家を守ってくれた感謝の気持ちを込めること。木を切る時のお祓い方法は、地域によって若干異なるようですが、お神酒を直接木にかける、盛り塩を木の四隅に置くなど、さまざまなやり方があります。

お祓いしないと災いがくるの？

木を切ると災いがあると不安に感じる人は、お祓いをすることをオススメします。お祓いは不運を避けるものというよりは、木に対して感謝するために行うことです。

もしお祓いをしないと必ず悪いことが起こるとは限りませんが、伐採する前は自分なりのスタイルで「今までありがとう」という気持ちを伝えることは大切ですね。

後々お祓いをしなかったから…と後悔しそうであればやっておくこと。または切る前に手を合わせて感謝するなど、木の精霊に一言告げることは大切かもしれません。

木を切る時期について

「木六　竹八　壁十郎」という慣用句はご存知ですか。この言葉の意味は、木は陰暦「6月」に切る、竹は「8月」に切る、壁は「10月」に塗るとよいということ。

木を切る時期は、家の運気にも影響すると考えられるのは、この慣用句が関係しています。なぜ6月は木を切る時期なのかというと、旧暦の6月に木を切ると乾燥しやすく越冬する栄養分をたっぷり抱えているため。昔から大工さんの間でも家作りによい材木として語り継がれています。

必ずこの時期がいいということではありませんが、もし気になる人は意識するとよいでしょう。

木のお手入れで知っておきたい風水の教え

木を切ると災いがあるの？木を伐採する際に意識したい風水の教えについて木を切ることは、とても大きな決断になるでしょう。ではそのまま木を放置しておいていいというわけでもなく、風水の教えではいくつかのポイントがあります。

大きくなりすぎないようにお手入れする

樹木の中には実がなる種類もあり、柿の木などは季節になるとたくさん実をつけます。注意したいのはこのような実がなる木。果実をつけるために、木は土地からたっぷり気を吸収してしまうと考えられています。

五行思想でも木と土は相殺関係になりますので、大きくなりすぎる木は定期的に枝をはらうなどお手入れをしておきましょう。とくに玄関前にある木は凶意が強くなるとされていますので、放置せずお手入れを忘れないでくださいね。

植え替えする時

木が大きくなりすぎて窓から光が入ってこない時など、樹木の植え替えを検討することがありますよね。この場合も、切る時と同じく慎重な判断が必要です。

たとえば昔から栄えていた家の場合、長い年月木がその場所で環境の気を調整してくれた可能性があります。移動することで運気への影響は多少懸念されるかもしれませんので、必ず植え替えは吉日を選びましょう。

また年に4回ある土用の時期は、木の植え替えにはオススメではありません。植える場所は玄関方位から鑑定して、その年の五黄土星と二黒土星、太歳神が宿る方位は避けたほうがよいといわれています。

話しかけること

犬や猫のように動きはありませんが、木は家を守る大切なものです。季節の変わり目や出かける前など、話しかける習慣もあるといいかもしれません。

また木が枯れてしまうなど異常が気になる場合は、なるべく早く専門業者に相談して対処してあげることも必要です。

まとめ

木を切ると災いがありそうな不安は、多くの人に共通することです。気分的なことかもしれませんが、木に何かを感じる場合は適切な対処を行ってから伐採してくださいね。

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