16Apr

アーユルヴェーダの宝石療法は、インドでは医学的な治療にも使われているようです。精神的、肉体的に宝石が人間に与える力は、とても興味がある部分ですよね。
そこで今回は、アーユルヴェーダの宝石療法とは何か、メリットや仕組みについて詳しくご説明していきましょう。
アーユルヴェーダの宝石治療とは何か?
アーユルヴェーダという言葉は聞いたことがあるけれど、よく意味がわからないという人は多いでしょう。まずはアーユルヴェーダの特徴や意味について、詳しくご説明しますね。
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダは、インドの伝統的医学のことで、世界三大伝統医学のひとつ。ユナニ医学・中国医学と共に世界的に知られています。
5000年の歴史を持つアーユルヴェーダは、世界で最も古い伝統医学で、サンスクリット語のAyuh(生命・寿命)、Veda(科学・知識)が由来となり、アーユルヴェーダと名づけられています。
私たちが日常的に接する西洋医学は、調子が悪いところを改善することが目的ですが、アーユルヴェーダは若さや長寿を維持することが目的。
病気にならないよう予防することも大切で、医食同源や瞑想、ヨガなども健康方法として取り入れることが特徴です。
ドーシャについて
アーユルヴェーダを語るうえで忘れないようにしたいのは、基本となる3つの体質のこと。アーユルヴェーダでは、人間の体を構成するものは「ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)」の3つで成り立つドーシャです。
自然のエネルギーと人間の体には大切なつながりがあり、ドーシャとはそのエネルギーのこと。病素や不純な物という意味があり、ドーシャのバランスがとれて初めて人間は健康であれると考えられています。
基本的な3つのドーシャ。人の性格がそれぞれ違うように、個々によって違いがあるのです。自分の優位な体質を理解すると、アーユルヴェーダも取り入れやすくなるといわれています。
アーユルヴェーダの宝石療法について
アーユルヴェーダでは、全てのものが独自の波動を持つと考えられていますので、場合によっては微細な動きを見逃していることもあります。
アーユルヴェーダの宝石療法では、ハーブのように人間の健康に有用に活用され、病気の予防や精神の癒しなど、あらゆるメリットが尊ばれているのです。
身近な習慣で例えると、パワーストーンが気軽に取り入れやすい宝石療法といえるでしょう。自分に合う宝石とは目に見えない力で結ばれ、心身のバランスを整えてくれるもの。
自分の気の乱れを調整するにはどの宝石がよいのか、それぞれの色や光などを理解してよいエネルギーを増幅することが、幸福になる秘訣といわれています。
ナヴァラトナについて
アーユルヴェーダの宝石療法で使うものは9つの種類。全てのものが持つ振動は、宇宙の7つの惑星と2点の昇降点を合わせて「9」という数字に置き換えられます。
9種類の宝石(ナヴァラトナ)は、数字の9にそれぞれ対応するものとされ、宝石の特徴やパワーを理解しておくことが大切です。
ルビー
ナバヴァラトナの中央に位置するルビーは、勝負ごとに勝ちたい時などにアクティブなエネルギーを高めてくれる作用が期待できます。宇宙では太陽の位置。命の根源となる大切な意味がある宝石です。
パール
アーユルヴェーダの宝石療法は、自分の願いや不足を補うためにぴったり合う宝石を選ぶことが最初の一歩。ナヴァラトナは丸い円形の構図になっており、向かって右上にくるものがパールです。
月と同じ意味があり、精神の安定をもたらす作用が期待できることが特徴。イライラや不安で、気持ちがざわざわする時にオススメです。
イエローサファイア
イエローサファイアの位置は北。木星にあたる宝石で、寛大さや豊かさを導く作用があります。とくに経済的な安定を求めたい時にオススメなので、金運アップを願う時にもよいでしょう。
ヘソナイト
忍耐力や精神力を鍛えてくれるヘソナイトは、南西の位置で天王星にあたる宝石。困難にぶつかった時に支えてくれる働きが期待できますので、誰かの後押しが欲しい時にオススメです。
エメラルド
心身のバランスを安定させてくれることが期待されるエメラルドは、アーユルヴェーダの宝石治療でも重要な意味があるもののひとつ。
ヒーリング効果が高いといわれていて、人生の転機に力を与えてくれるでしょう。エメラルドは北東に位置し、水星にあたる宝石です。
ダイヤモンド
自分自身を浄化し、眠っている才能を開花させる働きがあるダイヤモンド。アーユルヴェーダの宝石療法では、邪気払いをする際に選ばれています。
東にあり金星にあたる宝石。ゴールに向けて諦めない強い精神力を導いてくれるでしょう。
キャッツアイ
キャッツアイは宝石に現れる針状に並んだ光の筋のことで、低迷した心を優しく癒す力が期待できるでしょう。北西に位置し、地球を示す宝石。私たちの心身のバランスを整えて、前向きな気持ちにさせてくれる可能性があるものです。
ブルーサファイア
西に位置する土星を示すブルーサファイアは、思考力を高める作用が期待でき、仕事や勉強などが捗る可能性もあるでしょう。集中力が欠けてしまうと、何ごともスムーズに進まないですよね。
そんな時にアーユルヴェーダの宝石療法では、冷静さを引き寄せるブルーサファイアが選ばれます。
コーラル(珊瑚)
南に位置し火星を示すコーラルは、他人との付き合いに疲れてしまった場合、ネガティブなエネルギーを排除する作用が期待できるのです。
クリスタルのような透明な海。珊瑚の色が輝く風景はとても素敵ですよね。そんな自然の美しさで、人の心を清めてくれるでしょう。
宝石の力をより実感するためのコツ
アーユルヴェーダの宝石療法を実際に取り入れる際のコツについてご説明します。最大限の宝石のエネルギーを吸収するためには、次の点を意識するようにしましょう。
プラクリティーナンバーを知る
アーユルヴェーダの宝石療法では、自分のテーマストーンを選ぶことがよいとされています。人間は自分でタイミングを選び生まれてくると考えられ、誕生日はその人にとって重要なナンバー。
たとえば11月1日生まれの人は、日にちにあたる「1」がプラクリティーナンバーになり、それに対応する宝石を選ぶのです。気になる人は専門店やネットで、プラクリティーナンバーに合う宝石選びの情報を得て参考にしてみましょう。
宝石に語る
アーユルヴェーダの宝石療法では、いつも身につける宝石に語ることが大切です。鉱物には意識が眠っていると考えられ、パワーを強くするためには宝石を大切に扱う気持ちが重要。
よいことがあったら宝石に感謝する、身につけている時は宝石を眺めるなど、一心同体で過ごすこともよいでしょう。また宝石をつける際は、手のひらの中で軽く揺らすと、石の邪気を払うことができるといわれています。
食べ物との相性も考えよう
人間の命のバランスを整えるためには、アーユルヴェーダでは「食」もエネルギー源となります。宝石療法でも相性があるように、ドーシャで優位な部分に合わせて気を高める食べ物を選ぶこともコツ。
ドーシャの風体質は冷えやすいため、温かいものにリラックス効果が期待できるでしょう。火の体質は食欲が旺盛なので、冷たいもので冷静になることも大切。
水の体質は、脂肪を溜め込みやすい傾向があるとされていますので、脂っぽいものを避けて野菜などを中心にするとよいでしょう。
まとめ
アーユルヴェーダの宝石療法は奥が深く、全てを理解して宝石を身につけるのは大変かもしれません。しかし宝石のエネルギーや自分との波動を考え、ただのアクセサリーではないことを認識すると、さらに宝石のパワーがわかるようになるでしょう。