13Dec
斜に構える人の心理背景についてご解説します。あまり他人にはよい印象を与えないこともありますので、無意識にやっている人は今が改善するよいチャンス。
そもそも斜に構えるという言葉の由来は剣道。「隙のない態度」として使うことがあり、否定的なニュアンスを与える場合もあるのです。では斜に構える人を心理的に探り、特徴や改善方法について詳しく見ていきましょう。
斜に構える人の心理について
剣道で相手に対して剣先を斜めに伸ばす構えが「斜に構える」という体勢。人間の行動パターンや性格的なものを示す際にも使われる言葉ですが、斜に構える人は心理的にどのような特徴があるのでしょうか。
とても真面目
斜に構える人は、心理的に何でも真面目に全力で向き合うことが特徴で、エスカレートすると完璧主義になる場合もあります。間違ったことが嫌いで、やると決めたことは最後までやり通すので、自分に厳しいところもあるでしょう。
そのため他人にも同様に真面目に努力してほしいと思っているため、きつい態度で接することもあります。
プライドが高い
斜に構える人は、心理的に他人と自分を線引きして、他の人よりも優れている、できる人間だと誇りを持っています。プライドが高く、他人の長所を認めるのが苦手。
ライバル視する人が必然的に多く、自分のほうが上だと思える人を好んで付き合います。プライドが高いのは自信がないため。斜に構えて堂々とした態度に見えるのですが、実は心の中はいつも不安だらけなのです。相手に弱みを見つけられないよう、プライドでごまかしているのかもしれません。
警戒している
斜に構える人は、心理的に相手を警戒しているため。攻撃されないように自分からアクションを起こして、自分の安全なスペースを確保しておきたいのです。
警戒心が強い人は、心の中に色々と抱え込んでいる傾向がありますので、自然と他人を寄せつけないオーラを発しています。そのため周囲から敬遠されがちなので、自分に近づく人がいるとさらに警戒してしまいます。
不信感がある
斜に構える人は不信感を抱きやすい心理がありますので、人間関係をはじめ、日常で起こる色々な出来事にも疑念を抱く習慣があります。「なぜ」「どうして」という言葉が口癖。
友人が食事を奢ってくれても「本当の目的は何か?」と相手の厚意を疑ってしまうこともあるかもしれません。神経質な性格のため、自分ではさほど意識してないかもしれませんが、警戒心が強くなりどっと疲れてしまうことも。
そのために人間関係が上手くいかず、自分から斜に構えて拒絶しているのです。
本音を言わない
斜に構える人は、心理的に表面的な態度と内面的な態度が違います。本音がわからないタイプに見られることが多く、陰で何を言っているのかと周囲が不安になることも。
斜に構えることで、本来の自分を悟られないように守っている意味もあります。たとえば仲がよい友人。相手にはとても好意的なことばかり言いますが、裏では陰口や不満を言ってしまうタイプです。
本音はよほど信頼した人にしか言わないので、態度と考えていることが一致しない場面がよくあるかもしれません。
自分自身を受け入れていない
斜に構える人は、心理的に物ごとをストレートに見る習慣がなく、考え方にもそんな偏りがアピールされています。自分自身を否定し、短所ばかりが目についてしまう人。
ありのままの自分や自分らしさに魅力を感じず、きちんと向き合うことがありません。斜に構える癖があるので、本来の自分自身が遠ざかって見えているのでしょう。
その根本には、周囲の反応を意識することも関係していますので、他人に評価されたいため自分の本心を無視しているのかもしれません。
斜に構える人のデメリットとは?
斜に構えるのはクールで素敵なイメージもありますが、実際に付き合うと色々なデメリットを周囲が感じていることもあります。
他人を批判する
斜に構える人は、他人の悪いところばかりを見る癖がありますので、愚痴や文句、批判など、ネガティブな意見が多くなります。斜に構えなくても他人のことが気になるのは当然。
しかし物ごとを直視せずに判断したことは間違っている内容も多く、表面的に人を判断している場合もあるでしょう。他人を批判しやすい性格を自覚せず、ネガティブなことで周囲がどれほど嫌な思いになっているか気づいていないのです。
妬みやすい
斜に構える人は自分を特別視しているので、優れた人を見ると妬む習慣があります。自分よりもモテる人、頭がいい人、お金がある人など、上のレベルが存在することを受け入れられません。
自分が優位に立てる場所を好むので、結果的に他人の活躍を妬み応援してあげることもないでしょう。このタイプは保守的な考え方をする傾向がありますので、新しいことを受け入れず、固定観念を優先させているのです。
ひねくれた解釈をする
斜に構える人のデメリットは、何ごともひねくれた解釈をすること。他人の考え方や話を鵜呑みにせず、違った角度から判断するため、意見が対立することもしばしば。
素直に他人の成功を喜べず、ずるしたのではないかと疑ってしまうタイプでしょう。そのためひねくれた態度は相手の気分を害することも多く、次第に人が離れていってしまいます。しかし自分が悪いのではなく、ひねくれているので、全て他人のせいになっているのです。
孤独が好き
斜に構える人のデメリットは人付き合いが難しくなり、次第に孤立してしまう点です。孤立しても、自分は孤独が好きだからと言い訳。集団で生活したり友人をたくさん持ったりすることを批判して、目立つ他人の行動が理解できないのです。
自分の考え方がしっかりしているようにも見えますが、人付き合いが苦手で人見知りになっています。そのため考え方の柔軟性がなく、他者から学ぶことも少ないので、一人のほうがさらに快適に感じてしまうでしょう。
斜に構えない方法は?
斜に構える人は、心理的に他人に見せたくないものがあるのかもしれません。しかし強がってごまかしていても、他人に理解されることはあまりないため、斜に構える自分が辛くなった時は次の方法で改善してみませんか。
ネガティブさを認識する
他人との温度差を感じる時は、斜に構えるところが原因かもしれません。まずは自分のネガティブな一面があることを認識してください。
人間は頭で考えることの半分以上はネガティブだといわれています。しかし頭の中だけだとなかなか気づかないので、今思っていることや感じていることを声に出したり紙に書いたりしてみましょう。
愚痴こぼし、妬み、不満など、ネガティブなことがたくさん出てくるかもしれません。
自分に素直になる
斜に構えず他人とスムーズに付き合うためには、周りからどう思われているか心配することはやめましょう。物ごとを真正面から理解するためには、自分自身の素直な心が大切です。
丸いものを「丸い」と感じるには、余計な情報や感情は抜きにすること。直感的に感じたことを態度や言葉にすると、斜に構える場面は減るかもしれません。
自分に素直になるのは簡単ではありませんが、今日からできることは気楽に考え、自分の意見に自信を持つこと。そのためにもひらめきを大切にして、自分らしさをアピールしてみましょう。
まとめ
斜に構える人は、心理的な理由を理解して自分の魅力や短所を考えてみてくださいね。斜に構えている間は、自分の心に蓋をしているのと同じ。
自己開示は他人から言われてもできないことなので、苦手な部分や知りたくない自分を受け入れることからまずは始めてみませんか。
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