19Feb
デジャブに対して、スピリチュアルな意味があるのでは…と考えたくなることがありませんか。この瞬間を見た、この場所に来たなど、以前経験したような不思議な感覚。
「既視感」とも呼ばれることを、一般的にデジャブ現象といいます。なぜこのような体験をするのか、気になる原因や意味についてご解説しましょう。
デジャブが起こる理由について
デジャブはスピリチュアルな意味があるのか、それとも人間の記憶が司ることなのか、気になった経験がある人もいますよね。まずはデジャブが起こるメカニズムについてご説明しましょう。
デジャブの一例
デジャブというのはフランス語で「すでに見たことがある」という意味の言葉で、フランス人の心理学者により提唱された概念です。まだ体験していないはずなのに、なぜか体験したような感覚になる場面があるでしょう。
デジャブの事例には、初めて旅行した土地なのにとても懐かしい気分になること、友人と何気ない会話をしながら、ふと同じ瞬間を以前に体験したように感じるなど。
さらに「次にこの人はこんな行動をするだろう」と予測したら、それが本当に起こるといった予知感覚もデジャブのひとつです。このような体験をすると、しばらく気になってしまいますよね。
デジャブは無意識に得た情報
デジャブとは、すでに見た「夢」であるともいわれています。意識的に見たことは無意識に思い出せないため、ふと感覚的にやってくるデジャブは、無意識の世界で得た情報ということになります。
デジャブはスピリチュアルなのか、それとも科学的なことかとても気になる部分ですが、科学的にはまだまだ謎が残されているのも事実。
たとえば夢を見た時に、知らない間に記憶の断片として残され、夢と似たシチュエーションがあると、その記憶がデジャブとして蘇ると考えられています。夢をよく見る人ほどデジャブを体験しやすいというのは、なんとなく納得できますよね。
記憶が一致しないため
人間の記憶とはひとつのストーリーではなく、細分化されて頭にインプットされているため、情報が間違って引き出されることもあります。
たとえば旅行。知らない土地に来たのに、以前にも来たことがあるような不思議なデジャブ現象が起こる場合もあるでしょう。これは以前に似たような場所に行った記憶があり、印象に残った風景やものが一部の記憶として、現在の状況に結びついているのです。
たとえば急な坂道の先に海が見える風景。綺麗だなと思った印象だけが強く残り、同じような場面を見ると強い印象が引き出され、以前にも来たような気持ちになるのでしょう。
経験を元にした予測
「この場面、以前にも経験した!」というデジャブ現象は、実は無意識のうちに自分の経験を元に、次に起こることを予測するためといわれています。
カフェでコーヒーをオーダーしたら、間違ったドリンクが運ばれてきた瞬間。その時にウェイトレスが「すみませんでした」と謝る姿が、なぜか懐かしく感じられます。
それは自分が過去にも違う場所で同じような経験をしているためで、その経験が似たようなシチュエーションで、未来の予測に情報提供しているということ。
初めてのはずなのに、なぜかすでに経験していると感じるのは、無意識のうちに過去の似た経験と被せているからなのでしょう。
デジャブのスピリチュアルな意味について
デジャブは科学的に解釈できる部分もありますが、気になるのはスピリチュアル的な意味について。なんとなくデジャブがいつまでも頭に残る場合は、次のようなことも考えられます。
デジャブはエネルギーが混ざっている状態
人間が物理的に生きる時間と魂の世界は別のもので、過去と現在、未来という時間の区切りは時間の概念にはなく、「今」だけが続くこと。
しかしデジャブをスピリチュアル的に解釈すると、今体験していることは過去のエネルギーが混線していると考えることができます。いつもなら一本道のようにまっすぐに感じるエネルギーが、何かの理由により混ざっている状態。見た経験がある風景というのは、過去のエネルギーが影響しているのかもしれません。
時空世界を体験している
パラレルワールドとも呼ばれる「時空世界」は、ある時空から離れて別の世界に行くこと。たとえば四次元世界や異世界などがあり、デジャブをスピリチュアル的に解釈すると、不思議な瞬間は時空世界の体験ともいわれています。
一瞬時が止まったようなデジャブ現象。いつ体験したのか、過去の記憶を呼び起こそうとしますよね。その時点で魂は、すでに時空世界にいるのかもしれません。
将来の予兆
初対面の人との会話が、なぜかすでに体験しているように感じたり、見知らぬ光景にデジャブを感じたりするのは、これから起こることの予兆かもしれません。
たとえば運命的な出会いを教えてくれる場合や、今後人生を変えるメッセージであるなど、デジャブにとてもよい印象を感じた場合は、これから先によい出来事が起こる可能性があります。
たとえば旅行で初めて訪れた場所。昔来たことがあるような懐かしさを感じるのは、その土地から特別なエネルギーを得ているためかもしれません。
引っ越しや仕事など、大きな転機を迎える際に、印象残った場所を選ぶとよいことがあると期待できるでしょう。
デジャブが起こりやすい人に共通する点
デジャブはほとんどの人が体験するといわれていますが、仲でも次のタイプにはデジャブ現象が起こりやすいでしょう。
ストレスがある人
ストレスを抱えていると、錯覚などの状態を起こしやすくなるとされています。そのため実際に起こっていることと記憶が間違ってマッチングされるケースもあり、デジャブが起こりやすくなるのです。
ストレスを抱えると疲弊してしまうケースが多いので、簡単な内容でも思い出せない場合もありますよね。そのような状況は、デジャブ的な感覚になることが多くなるのです。
若い年齢層の人
デジャブは若い人のほうが起こりやすいといわれています。その理由として考えられるのは、頭にたくさんのデータをインプットできるため、現実世界と過去を混同しやすいと考えられます。
若い人の中でも、15~25歳の間の人に多く起こるという説もありますので、色々なことに興味を持つ若い年代はデジャブもよい刺激になるかもしれません。
旅行好きな人
旅行が好きな人は、知らない環境に自分を置く機会が多いため、快適に過ごすようにあらゆる情報が提供されます。その際に懐かしい感覚や、すでに経験済みに感じる思いを与えることで、その場に順応しようとしているのです。
旅行好きな人がデジャブを体験することが多いというのは、行動範囲が広く、経験や記憶を常に活発に活かしているからでしょう。
感受性が豊かな人
感受性が豊かな人は周囲から影響を受けやすいため、デジャブの要素を抱える傾向にあります。他人の感情を自分のことのように受け入れ、周辺に敏感になっている状態。
感受性が豊かな人は今体験している内容も、自分なりに過大に演出して理解するケースがありますので、デジャブが起こってほしい心理も隠されているのでしょう。
まとめ
デジャブをスピリチュアル的に解釈すると、自分に向けたメッセージとして楽しく感じられるかもしれません。科学的にも解明できない部分が残されているデジャブ現象。それはスピリチュアルな意味が少なからずあるからなのでしょう。
もし初めて会った人に懐かしい感覚を抱いた場合は、前世で出会った人なのかもしれません。そんな風に解釈すると、毎日新しい刺激が発見できますね。