11Dec
他人が羨ましいと思うのは、心理的な理由を理解して自分の気持ちと向き合うと、辛い時を乗り越えやすくなります。誰でも自分よりも優れた人を見ると羨ましい気持ちになることはありますよね。
人間として当然の反応のひとつですが、自分で抑制できない時はとくに注意が必要なのです。それでは他人が羨ましいと思う心理背景や、困った時の対処策について詳しくご説明しますのでぜひ活用してくださいね。
他人が羨ましいと思う時の心理について
他人の成功や評価、幸福な人を見ると湧いてくる羨ましい気持ち。他者と交流しながら生活する以上は避けられない気持ちかもしれません。
では心理的に考えた場合の、他人が羨ましいと思う理由についてご紹介していきましょう。
自信がない
他人が羨ましいと思うのは心理的に自信がないためで、他の人の持っているものややっていることが実際に自分よりも優れていなくても、自分が負けたように感じてしまいます。
仮に自信がない人が成功したとしても、たまたま自分が「運がよかっただけ」と否定的に解釈するでしょう。些細なことでも他人のほうが素晴らしく見えてしまうため、結果的にネガティブな気持ちからストレスを感じています。
感情で判断しやすいため
他人が羨ましいと思う心理背景にあることは、感情的な考え方のパターン。冷静になろうと意識していても、他人のことは感情的に受け取りやすく、「すごい」「自分には無理だ」などと感覚的に感じてしまうので、他人が羨ましいと思う場面が色々とあるのです。
このような感情による判断が多い人は後悔することも多いので、自分と周囲を切り離して考える習慣が大切。すごく仕事ができる人やモテる人がいても、自分は自分と冷静に考えてみましょう。
ないものねだりしている
他人が羨ましいと思う心理は、自分にないものを欲しがっていること。経済的な余裕や容姿、学歴、恋人など、自分が持っていないものを持っている人に興味を持つのは当然です。
そんなチャンスをモチベーションに変えて努力できる人は得するもの。逆に暗くなり自分のないものばかりに意識がいくと、せっかくの地道な努力が報われないように感じてしまいますね。
焼きもちを焼いている
他人が羨ましいと思う心理は、焼きもちを焼いていることが関係しています。「カッコよくないのにどうして人気があるのか」「手抜きしているのになぜ高い評価をされるのか」と、他人を見る際にたまたま目についた表面的なことだけで判断しています。
成功する人は運がいいからと簡単に片づけたほうが、自分の気持ちは楽になることがありますよね。他人が羨ましい気持ちとは、焼きもちを違う形で消化していることなのです。
自分を理解していない
他人が羨ましいと思うのは、心理的に自分をきちんと理解していないためで、本当は周りから羨ましがられる要素がたくさんあるのに気づいていない可能性があります。
お金持ち同士の競争のようなことと同じ。狭い視野で考えてしまうと、自分より優れている人はたくさんいるでしょう。しかし自分をきちんと知ると判断材料はたくさん見つかりますので、自分以上の人も以下の人も見えてきます。
他人が羨ましいと感じやすい人は、自分の短所だけにフォーカスしているので、もっと自己分析して他人にアピールできることを見つけてみましょう。
ストレスを抱えているため
他人の幸福を喜べる心理状況とは、自分も同じく幸せで心にゆとりがあるため。逆に辛い状況だと、自分以上に幸せな人を見ると辛くなりますよね。
他人が羨ましいと思うのは、今ストレスや不安などを抱えてネガティブになっているから。自分のことで精一杯なので、他人のことは一切考えられない状態です。
ましてや成功している人や幸福な人を見るととても心が乱されてしまい、距離を置きたくなることも。他人が羨ましいのは、今自分がその立場にないことを自覚しているサインです。
羨ましい気持ちが生まれる要素とは?
羨ましいと思う気持ちは上手に消化することが大切ですが、起こりがちな場面がわかっていれば心の準備はしやすくなります。ではよくあるシーンで、他人が羨ましいと思う要素をご説明しましょう。
容姿
容姿は生まれつきで、自分ではどうにもできない部分もありますので、美人やカッコいい人はとても運がいいと感じますよね。初対面で相手を判断する際にもチェックしてしまう「容姿」。
感じ方には個人差があるものの、美しい人はそれだけ周囲から一目を置かれる存在になるでしょう。人気があり、ちやほやされて得する場面も多いので、無意識に羨ましい気持ちが湧き上がる瞬間です。
お金
人間は物質的な豊かさを比較しやすいところがあり、お金は他人と自分の差をつけるものです。華やかな生活をしている人と節約しながら窮屈に暮らす自分。裕福な人を見ると、羨ましいと思うのは当然のことでしょう。
値段を気にせずにいつも好きな物を買える人は、自分もそんな生活をしてみたいと憧れますよね。お金や生活の豊かさはどうしても比較の対象になり、お金がある人は成功者というイメージもついてきます。
努力してもすぐにお金は手に入らないものなので、手の届かない存在に見えるでしょう。
幸福な人
他人が羨ましいと思うのは、いつも幸福で悩みがひとつもない人を見た時。ストレスがなく快適に自分らしく生きる人を見ると、誰もが羨ましく感じます。
しかし幸福に見える人と、実際に幸福に暮らす人とは若干違いがあります。たとえ辛い人生でも、他人に幸福に見られる人は得かもしれませんよね。
しかし世の中には、他人の視線を気にして幸福なふりをしている人もいるので、本質が見えない人に憧れてしまうこともあるでしょう。
羨ましい気持ちがストレスになった時にやること
他人が羨ましいと思う心理状況は、自覚して自分で解消しなければならない気持ち。しかし習慣的に他人のことが気になる人は、羨ましい気持ちから次第に妬みや焼きもちなど、もっとマイナス要素を含めた感情に変わってしまいます。
羨ましい気持ちは人間関係を悪くする場合もあるので、辛くなったら次の対処方法を試してくださいね。
自分が持っているものに感謝
他人に感謝の気持ちを示すことは、長い目で考えると自分自身をさらに豊かに成長させる大切なことです。他人が羨ましいと思うのは、自分が持っているものに気づいていないため。
容姿やお金、過去の名声など、自分の価値観で満足できることがあれば、それで幸福度はさらに高まるのです。感謝とは他人からされることも必要ですが、そのためにはまず自発的に感謝の気持ちを示すこと。
世界一美人でなくても、恋人や家族が容姿を褒めてくれればそれが一番の幸福なのです。
その場から離れよう
他人が羨ましくて辛い時は、原因から距離を置いてみましょう。たとえば容姿端麗な人が周囲からちやほやされている場面に出くわした時は、一旦そこから離れること。成功した友人の話に耐えられない時は、別の話題に変えるなどもよいですね。
羨ましい気持ちになると心に余裕がなくなり、感情全てが否定的になってしまいます。そんな状態で発する言葉は、時には大切な人を傷つけることもあるので要注意。自分自身にスペースを与えることで、辛い気持ちを排除できるでしょう。
まとめ
他人が羨ましいと思う心理状況は、誰もが経験する当然のことです。その気持ちを原動力にできるかどうかがポイント。なんとなくすっきりしない時は、原因をきちんと理解して羨ましいと思う自分を受け入れることが大切でしょう。
そして次のステップは、自分にも他人が憧れる部分があることを思い出し、自信を持って周囲とよい関係を築いてくださいね。
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