14Jan
忍野八海は富士山のパワースポットのひとつで、とても神秘的な湧水群は世界遺産の一部にもなっています。現実離れした美しさは、その場に立っているだけで自然のエネルギーを吸収できそうなほど。
有名な忍野八海は、観光スポットやパワースポットとしても人気がありますので、どのようなご利益があるのか神秘的な魅力を徹底的にご解説します。
忍野八海の概要について
忍野八海とはどのような場所か、詳しい概要をまずはご説明していきましょう。富士山に行く際には必ず立ち寄りたい見どころたくさんのエリアなので、チャンスがあったらぜひ行ってみてくださいね。
忍野八海の場所
忍野八海は、山梨県南都留郡忍野村にあります。年中無休で見学のみなら24時間可能。日中は観光バスもくるほど混雑する観光地で、お土産屋さんや飲食店なども近隣にありますので、のんびりと観光できる場所です。
アクセスは電車の場合、新宿駅からJR中央線で大月駅下車、もしくは富士山駅からバスで忍野八海入口へ。新宿からは中央高速バスでも忍野八海に直接行くことができます。
忍野八海の歴史について
忍野八海は、天然記念物に指定されている富士山の伏流水が水源。富士信仰の土地でもあり、さまざまな伝説も語りつがれています。
忍野八海は富士山の噴火活動により、富士裾野と御坂山系との間を水蝕されて長い時間をかけて富士五湖ができ、その際に伏流水からの流れが残ったものが忍野八海になりました。
富士山の雪解け水が地下の不透水層でろ過されているため、忍野八海はとても澄み切っていることが特徴。神秘的な美しさは、四季ごとに変わる富士を水面に映し出す鏡のようです。
昭和9年に、国の天然記念物に指定。昭和60年に環境庁から全国名水百選に選定。そして平成5年に県富岳百景選定地、平成25年6月には世界文化遺産登録としても選定されています。
池なのに海という名前の由来
忍野八海がパワースポットなのは、本来は池であるはずなのに「海」とつけられたことも関係しています。忍野八海は「八つ」の海という意味がありますが、その理由は占星術で出口池を北極星として、その他の池を北斗七星に見立てたことが由来ともいわれています。
またそれぞれの池には「八大龍王」が祀られ、八つの池には龍王が住んでいるとされています。池のそばには石碑があるので、それぞれの龍王の名前もぜひ確認しておきましょう。
忍野八海のパワースポットとしての見どころについて
忍野八海はエネルギーのとても強いところで、パワースポットとしても有名です。富士山は日本でも有数のパワースポットなので、周辺にも大地や自然の強いエネルギーが集まりやすいといえるでしょう。では忍野八海のパワースポットについて、それぞれの魅力やご利益を詳しくご説明します。
出口池
一番霊場にあたる出口池は、忍野八海の中心から一番離れた場所にあります。出口池の湧き水は霊水とされて、富士山に登山する人は出口池で身を清めてから登ったといわれています。
出口池の龍王は、雨ごい時に拝む龍神様。とても清浄な霊水なので、心身ともに清めたい人によいでしょう。他の池よりも広くのんびりとした景観が魅力。水の音と木々の音を静かに聞いてください。
お釜池
二番霊場にあたるお釜池は、忍野八海の中で最も小さな池ですが、豊富な水量を誇る池で青い水深が鑑賞できます。この池は釜の中でお湯が沸騰するような勢いで湧くことから名づけられ、飢饉から組を守った跋難陀竜王(ばつなんだりゅうおう)が神様です。
浄化パワーがとても強いので、ストレスや不安などネガティブなパワーを排除してくれるでしょう。こちらの池はガマガエルが関係する話が残されていることから、オオガマ池と呼ばれることもあるようです。
底抜池
三番霊場にあたる底抜池は、天気がよいと富士山が一望できる風景がとても人気。他の池と同じく透明度が高く、底を泳ぐ魚や水草までよく見える幻想的な場所です。
一見浅い池に見えるのですが、底には泥が堆積しているので正確な水深はわからないとも。一説によると、この池で落としたものがお釜池から出てくるという話があり、お釜池と水脈がつながっていると考える人もいるようです。
この池は雨ごいの本尊である水神が崇められ、スピリチュアルな力を高めることができるといわれています。
銚子池
四番霊場の銚子池は、この池で洗濯をすると消えてしまうという伝説があります。敷地の一番奥にあり、樹木が生い茂る静かな場所。
忍野八海のパワースポットとしては、人々の災難を払う力が強い池とされています。銚子池と呼ばれるのは、池の形がお酒をつくお銚子に似ていることが由来。
厄除けや縁結びのご利益が期待できますので、池に向かって手を合わせて祈願してみましょう。
湧池
五番霊場の湧池は、忍野八海一番の湧水量と景観を誇る池です。忍野八海の中でも一番賑やかな通りに面し混雑していますが、周辺にはお土産屋さんなどが立ち並び、観光客にとっては楽しい場所になるでしょう。
揺れ動く水面の幻想的な景観は、忍野八海を代表するほど。こちらの池では徳叉迦竜王(とくしゃかりゅうおう)が崇められ、この神様にはとても強いエネルギーがあるとのこと。
またこの池は透明度が高く、水深は8メートルもあるといわれています。「地下に広がる広大な空間がある」という一説を調べるために、ダイバーが潜り研究をしたこともあるようです。
濁池
六番霊場の濁池には、とても不思議な話があります。ある時、みすぼらしい見た目をした行者が「水を飲ませてほしい」とお願いしたら村人に断られ、それ以来澄んでいた池が濁り始めたという伝説が残されているのです。
忍野八海のパワースポットの中でも、他の池よりも若干濁りがありますが、独特な清い水面が見られることが魅力。こちらの池は恵みをもたらす神様がいるので、思いやりの心を大切に祈願するとよいでしょう。
鏡池
七番霊場の鏡池は、条件によっては水面に逆さ富士が映るように、鏡のような輝きや透明度が特徴です。この池には人智を超えるスピリチュアルな力があるといわれ、池自体がとても強いパワースポット。
全ての善悪を見分ける力があるので、慈悲深い心を築かせてくれるでしょう。忍野八海がある忍野村で、昔揉めごとが勃発した際、争っている人たちに鏡池の水を浴びさせて清めたというお話も残されているのです。浄化したい時にぴったりの池になります。
菖蒲池
八番霊場の菖蒲池は鏡池の東側に位置し、大人の背丈ほどのショウブなどの植物が茂っています。この池の奥には八海菖蒲池公園もあるので、時間があったら立ち寄ってみるとよいですね。
池に生えるショウブを身体にまくと、よい気をもたらしてもらえるという話が残されており、健康祈願やリラックスしたい人にぴったりかもしれません。
神様は人々に安らぎを与える力を持っているので、忍野八海のパワースポット巡りで一息入れたい時にこちらで休憩してくださいね。
まとめ
忍野八海のパワースポットは、1時間~2時間ほどで全部巡れるコースになっています。それぞれの池の龍神は八大龍王と呼ばれ、八か所の神様が全て揃ってひとつの神様となります。
忍野八海を訪れる際はできれば全ての池を巡り、それぞれの神様に近づいてみましょう。近隣のグルメやショップも、観光したい気分をさらに楽しませてくれるかもしれません。
もしも行けることがあれば、気分転換、パワーアップ、あらゆるご利益を期待して、偉大な自然に感謝するチャンスにしてくださいね。